国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2007-06-11 12:37

「東アジア共同体」への国民的理解を!再言

成田弘成  桜花学園大学教授
 前回の投稿(『百家争鳴』2007年4月11日)において、東アジア共同体の達成には若い世代の情熱と理解が必要であり、その為の早急な対策が必要と提言いたしました。更に具体的な提言として申し上げれば、まず日本の教育現場において、多文化的教育体制をより整備し、東アジアの言語や文化、特に韓国語や中国語に重点...▶続きはこちら
2007-06-11 01:12

東アジアにおける中進国の壁

四条秀雄  不動産業
 東アジア諸国の開発戦略における世代間文化継承の意味を考えてみたいと思います。そこには、中進国から先進国に進むための乗り越えなければならない壁があるように思われるのです。開発国家には、つぎのような典型的な世代交代のパターンがあります。
(1)明治維新の志士、スカルノなどの民族主義的な第一世代
(...▶続きはこちら
2007-06-10 20:00

連載投稿(2)アジア統合とアメリカ

山下英次  大阪市立大学大学院教授
 アジア統合もしくは東アジア共同体建設について、まずはじめにアメリカに言うべきことは、われわれアジアがEUやNAFTAに入れないのと同様に、アメリカはアジア建設の中心的な枠組みには決して入れないということである。東アジア・サミット(16カ国)という形骸化した枠組みには、アメリカが希望すれば――具体的...▶続きはこちら
2007-06-06 13:16

「自主独立」と対外政策構想

櫻田淳  東洋学園大学准教授
 1950年代中期から1960年代後期にかけて、「フランスの栄光」を追求したシャルル・ド・ゴールは、「ウラルから大西洋」までという構想を抱いていた。英国のEEC(欧州経済共同体)加盟の拒絶、NATO(北大西洋条約機構)軍事部門からの脱退、独自の核武装といった施策は、フランス一国の「自主独立」だけでは...▶続きはこちら
2007-06-04 12:30

東アジア共同体は重層的アプローチで

山澤逸平  一橋大学名誉教授
 5月末に東京で開催された日経『アジアの未来』での議論を読んだ感想を書きたい。この会議は東アジアの現・前の首脳ないしは主要閣僚が参加して、それぞれ東アジアの将来について自国の関心を発言する恒例の行事になってきた。議論は毎年着実に進んでいる。もう共同体の是非論ではなく、どう実現するか、その中で自国の発...▶続きはこちら
2007-06-01 23:31

日米中首脳会談の定例化を検討せよ

塩田康夫  大学院生
 日本国憲法が還暦を迎えたさる5月3日の憲法記念日に、『朝日新聞』は「社説21提言・日本の新戦略」と題し、8ページにわたって21の社説を一挙に掲載した。わが国のとるべき国家戦略について、21の視点から具体的に提言したものであるが、なかでも「11.アジア新秩序:日米中の首脳会談を定例化しよう」という提...▶続きはこちら
2007-06-01 01:01

ASEAN内部に「逆格差」生起の可能性

河東哲夫  Japan-World Trends代表
 ASEANはこの8月で結成40周年を迎える。40年前にできた時は、「これはアメリカの差し金で、『反共連合』をアジアに作ったのだ」という論評がソ連や日本のマスコミには出た(当時はベトナム戦争たけなわだった)。これまた8月でちょうど30周年を迎える「福田ドクトリン」には、「(日本は)ASEANの連帯と...▶続きはこちら
2007-05-31 19:49

東アジア共同体構想は中国を利するだけか

村上正泰  日本国際フォーラム所長代行研究主幹
 先月発売された森本敏氏と岡本行夫氏の対談集『日米同盟の危機-日本は孤立を回避できるか』を大変興味深く読んだ。岐路に立つ日米同盟が直面している問題点を鋭く指摘しておられ、同感する部分もかなり多い。しかしながら、その中でひとつだけ違和感を持ったのは、東アジア共同体構想について「中国を利するだけ」という...▶続きはこちら
2007-05-25 12:02

連載投稿(1)アジア統合とアメリカ

山下英次  大阪市立大学大学院教授
 アジア統合もしくは東アジア共同体の建設について議論するとき、日本人のほとんどは、アメリカとの関係にどう折り合いをつけるかという問題を非常に気にかける。つまり、例によって、日本人の「対米配慮病」が頭をもたげてくるのである。私自身は、この問題は、域外のアメリカの了解を得なければならないものであるとは全...▶続きはこちら
2007-05-22 10:35

連載投稿(2)日中は相互学習から信頼関係を構築せよ

服部健治  愛知大学現代中国学部教授
 発展の歪みを是正し、調和社会の実現をめざす胡錦濤政権は、蔓延する環境破壊、非効率なエネルギー消費の改善には、日本からの技術とシステムの再導入が必須と考えている。また、反日行動が中国民衆の共産党政権に対する不満の隠れみのになっており、日本との関係悪化が続き、反日暴動が惹起すれば、構造腐敗のひどい現政...▶続きはこちら
2007-05-22 09:16

東アジア共同体と「人間の安全保障」

安江則子  立命館大学教授
 欧州統合が「欧州の斜陽」という危機感とともに進展していったのに対して、東アジアは「世界の成長点」として注目される中で地域統合のあり方を模索している。グローバル化のダイナミズムを取り込みつつ、その「負」の側面を最小化することが課題であろう。東アジアにおいて、貿易・投資といった経済圏の形成と、種々のリ...▶続きはこちら
2007-05-21 12:34

中国のアフリカ進出と日本の対応

甲斐紀武  日本国際フォーラム所長
 チュニジアに暫定本部を置くアフリカ開発銀行は5月中旬にその年次総会を上海で開催し、注目を浴びた。これは同銀行にとってはアフリカ外で開いた2回目の年次総会であり、全体で24カ国が参加した。今次総会は昨年11月の中国アフリカ・サミットに続く中国にとっては大きな政治的な出来事である。

 温家宝首...▶続きはこちら
2007-05-21 12:23

連載投稿(1)ようやくこぎつけた日中の「政温経熱」

服部健治  愛知大学現代中国学部教授 
 4月に来日した温家宝総理の「氷を融かす」旅は成功したといえる。安部総理の「氷を砕く」旅に続く第2弾である。日中両国民にわだかまる桎梏が氷解することは実にいいことだ。中国国内では日本に関する映画、ポップス音楽、マンガなどがにわかに解禁され、若者に受け入れられている。アジアの責任大国たる両国が対立を続...▶続きはこちら
2007-05-18 05:44

米国の関与なしに着実に進展続ける東アジア共同体構築

石垣泰司  東海大学法科大学院教授
  4月末から5月はじめにかけての我が国にかかわる主要な動きのうち次の2つを取り上げ、東アジア共同体構築に向けての関連性と意味合いを考えてみたい。 その1つは、4月26,27両日の安倍総理の訪米であり、他の1つは、5月5日京都で開催されたASEAN+3財務相会議での合意である。

  まず、安倍...▶続きはこちら
2007-05-17 09:51

EPA交渉戦略

鈴木 馨祐  衆議院議員
 16日、私も委員を務めている衆議院外務委員会においてシンガポール(改正)、チリ、タイ(新規)との間のEPAが承認された。もっともこれらに関してはタイについては懸念されていた労働者に関する点は先送りされ、チリとの間でも資源条項が入らないなど、懸案事項は少ないものであったというのが正直な感想である。
...▶続きはこちら
2007-05-16 01:32

「ASEANの将来」講演会のお知らせ

荒木一郎  横浜国立大学教授
 6月6日(水)午後7時から横浜開港記念会館で「ASEANの将来」についての講演会を開催します(主催:横浜国立大学・(財)貿易研修センター 後援:朝日新聞社)。開催の趣旨は次のとおりです。

 グローバル化が進む今日、日本経済の行方を展望する上で、東南アジア諸国連合(ASEAN)は、極めて重要な...▶続きはこちら
2007-05-14 23:09

日本外交は自信と誇りと気概を持て

山下 英次  大阪市立大学大学院教授
 4月30日付け本欄への拙稿「東アジア共同体に対するASEANの姿勢」に続き、4月26-27日に上海で開催された上海国際問題研究所(SIIS)主催のアジア地域統合に関する国際シンポジウムに参加した感想をご報告したい。

 スピーカーは、「ASEAN+3」13カ国に、インドとアメリカを加えた15カ...▶続きはこちら
2007-05-09 11:44

日本のモノづくりは東アジア共同体と両立するか

細川 大輔  大阪経済大学教授
 東アジア共同体構想に関しては、政治面、安全保障面での統合はまだしも、経済面では日本企業を中心として形成される東アジア生産ネットワークをベースとして、いわば自然発生的に統合されつつある、との発言をよく耳にする。本当にそうであろうか。

 東アジア経済共同体のイメージが、東アジア諸国に進出した日本...▶続きはこちら
2007-05-09 00:01

通商問題を政治決着できる体制も不可欠

村上正泰  日本国際フォーラム研究主幹
 さる5月4日、ブルネイで開催された我が国とASEANの経済閣僚会議において、FTA(自由貿易協定)を柱とするEPA(経済連携協定)の締結で大筋合意に達した。8月までに最終合意を図り、11月に予定されている日ASEAN首脳会議での署名ならびに来年の発効を目指すという。出遅れ感が指摘されている我が国の...▶続きはこちら
2007-05-07 09:49

「俵物三品」と日中関係の今昔

櫻田 淳  東洋学園大学准教授
 「俵物三品」という言葉がある。それは、中華料理の高級食材である干海鼠(煎海鼠)、干鮑、鱶鰭を指している。江戸期、鎖国をしていた日本が対蘭貿易と並び例外として行っていた対清「唐船貿易」の文脈では、特に元禄年間前後以降、重要な輸出品として位置付けられたのが、この「俵物三品」なのである。

 時は下...▶続きはこちら
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総論稿数:4731本
東アジア共同体評議会