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2008-07-11 21:29
「北東アジア安保機構」反対論に反対する
柳田 孝二
シンクタンク研究員
7月6日付けの高橋秀也氏ご寄稿「ワシントン会議後の日本を想起せよ」および7月10日付け茂田宏氏ご寄稿「6カ国協議と北東アジア安保機構構想」を最大限の関心をもって読ませていただいた。両論ともに、6カ国協議を北東アジア安保機構のような、北東アジアの安全保障にかかわる包括的地域取決めに発展させる構想に強...
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2008-07-10 21:57
「6カ国協議」と「北東アジア安保機構」構想
茂田 宏
元イスラエル大使
7月2日付日経新聞は、7月1日、ヒル米国務次官補が「6カ国協議」が「北東アジア安全保障機構」に発展することに強い期待を表明したと報じている。更に、ライス米国務長官が先に訪中の際中国側とこのような安保機構の可能性について協議したことも明らかにした、と報じている。この構想はこれまでも米側関係者から私も...
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2008-07-08 22:40
道州制における一つの国土分割案
四条秀雄
不動産業
私は2006年10月17日の本欄に「グローバリズムには『小さな政府』で対応できる」との投稿(153号)をしました。「グローバリズムに対して、組織体は、(1)自らが大きくなって、変動の影響を相対的に小さくすることを主とするか、(2)固定的な部分を小さくして可変部分を増やし、変動への対応力・反応性を上...
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2008-07-08 18:02
アジア物流共同体構想を提案する
近藤健彦
明星大学教授
さる4月25日に開催された東アジア共同体評議会の政策本会議で、有識者議員のお一人である深川由紀子早稲田大学教授が「東アジア共同体構想をめぐる韓国の動向」と題して基調報告されたのを、速記録で読ませていただいた。さすがに韓国問題の今や大御所のご発言だけあって、随所に印象的なところがあった。その中に「今...
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2008-07-07 18:10
悪ガキ金正日に振り回されないために
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
「拉致被害者が現在どうなっているか、どこにいるかを北朝鮮は全て知っている。それをいまさら再調査だなどというのは茶番に過ぎない。こんな茶番に日本政府が付き合っても、よいことは何もない」、これは7月3日外国特派員協会で開かれた“Is The Dear Leader's Nuke Report For ...
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2008-07-06 11:54
ワシントン会議後の日本を想起せよ
高橋 秀哉
大学院生
ブッシュ米政権は、北朝鮮が6月26日に「6カ国協議」議長国・中国に「核計画の申告」を提出したことをもって、同日北朝鮮の「テロ支援国家指定」解除に踏み切った。これは、実質的に米国が日本の拉致問題を切り捨てて、北朝鮮の核問題を中国に丸投げしたことを意味している。米国は「拉致問題は忘れない」と言っている...
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2008-07-05 19:31
投機資金の流入続く中国経済への不安
平石亮太
会社員
中国政府は7月2日、投機資金の流入を抑制するための規制を強化すると発表した。中国はこれまでも厳格な為替管理を実施しているが、人民元の上昇に伴って、実際にはモノの取引を伴わない投機目的の資金が大量に流入しており、このままではインフレをますます加速させかねないとの懸念が広がっている。そこで、外貨収入が...
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2008-07-03 10:22
日本のODAに対する世界の厳しい目
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
アフリカに対する開発援助については「TICADⅣを主催します」「中国の積極策に対抗して新たなイニシアティブを展開します」「日本頑張ってます」と浮かれた口調の目立つ昨今だが、日本のアフリカ政策は世界からどのように評価されているかについて、頭から冷水をぶっかけられたような報告書が刊行されているのを知っ...
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2008-06-30 21:01
山拓対安倍“抗争”の意味するもの
大江志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
地味で内向き、ダイナミックさに欠ける日本の内政にあって、珍しく論旨明快、熱のこもった大物政治家による「抗争」が持ち上がっている。対北朝鮮外交で「対話」重視の山崎拓・前副総裁と「圧力」一辺倒の安倍晋三・前首相による「舌戦」である。新聞報道によれば、安倍氏が6月18日の講演で、山崎氏が会長を務める日朝...
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2008-06-29 23:12
アジアの地域横断的FTAへの疑問
山下英次
EUI・ロベール・シューマン高等研究所 客員フェロー
6月19-20日に、ベルギーのブリュージュで開催された国連大学比較地域統合研究所(UNU-CRIS)主催の地域横断的なFTAに関するワークショップにスピーカーとして招かれ、出席した。ちなみに、このワークショップのサブタイトルは、「グローバル経済におけるEUの戦略」となっていた。この会議に出席してつ...
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2008-06-26 15:42
悪ガキ金正日に振り回される米国と日本
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
「家に火をつけるぞ」と脅かして、それをやめる代わりに「あれをよこせ」。舌の根も乾かないうちに、「お宅の犬を毒殺するぞ」。しない代わりに、仕事をせしめる。あげく仕事で塗りかかった壁を途中でやめて、「みっともないから続けろ、というのなら、もっと賃金を上げろ」みたいな話を延々と続ける。この悪ガキ・スタイ...
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2008-06-25 14:28
温暖化対策の前提として求められる世界経済の安定
古川元久
衆議院議員
先日マレーシアのクアラルンプールで開催された世界経済フォーラム東アジア会議に出席してきました。全体の印象をひと言でいえば、世界経済は減速の度合いを強めており、これまで強いと思われてきたアジア諸国も軒並み経済が急速に落ち込みつつある、というところでしょうか。1月にダボスで開催された世界経済フォーラム...
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2008-06-24 12:20
アメリカの新大統領候補周辺にインプットすべきこと
河東哲夫
Japan-World Trends代表
ライス国務長官がアジアにやってくる。これに先立って彼女は6月18日、ヘリテージ財団で北朝鮮について演説を行ったし、『フォーリン・アフェアーズ』誌では米国外交を総括している。この2つのなかで、北朝鮮核問題についての「六カ国協議」を「北東アジア平和安全保障メカニズム」に発展させるという(以前からの)ア...
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2008-06-22 16:47
帝国とマルクス主義はアジア的でない
四条秀雄
不動産業
東アジア共同体構想のモデルとなっている欧州連合(EU)は、ローマ帝国・フランク王国・神聖ローマ帝国(第一帝国)・ドイツ帝国(第二帝国)・ナチス第三帝国という欧州亜大陸の帝国興亡史の中に位置づけられる存在でもあります。その一方の主役は、ゲルマン・ドイツ・カトリックであり、他方の主役は非ゲルマン・非ド...
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2008-06-21 23:38
日中のガス田共同開発合意のもつ歴史的意義
櫻田淳
東洋学園大学准教授
尖閣諸島沖で海上保安庁巡視艇と台湾漁船が接触した一件では、台湾政府から「開戦も辞さず」という声が上がるほどまでに、台湾における対日姿勢が硬化した。片や、東シナ海海洋権益摩擦に関連して、日中両国政府は、懸案となっていたガス田開発を共同で進める旨、合意した。古来、領土や資源は、人間の「豊かさへの渇望」...
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2008-06-20 05:53
着実に定着する「東アジア共同体」構想への関心
石垣泰司
東海大学法科大学院非常勤教授
数年前新鮮なコンセプトとして登場し、わが国でも論議が高まってきた「東アジア共同体」構想をめぐる関心、機運は、このところすっかり退潮したのではないか、と取り沙汰されるのを最近耳にすることがある。果たしてそうであろうか。確かにわが国では、「東アジア共同体」構想自体がメデイアで連日大きく騒がれる、ような...
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2008-06-19 22:01
小児病的平和主義の虚妄を暴く歴史的名著登場
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
東京外国語大学の今井千尋さんから新著『国家建設における民軍関係:破綻国家再建の理論と実践をつなぐ』(国際書院)を送って頂いた。彼女自身が16章からなるアンソロジーの一章の筆者であり、その他の執筆者のうちにも何人か個人的に存じあげている方がいたこともあって、最初は「お付き合い」程度に読み始めた。しか...
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2008-06-19 11:14
日本はアジア文化の多様性保護に貢献を
安江則子
大学教授
久しぶりにパリを歩いた。UNESCOでの調査が目的であったが、変化も目に留まった。カフェ文化の国にもスターバックスは進出していた。日本やタイなど東洋の香辛料を使ったフレンチの人気も高い。お皿の中のグローバル化である。今世紀に入って採択されたUNESCOの「無形文化遺産保護条約」(2003年)や、「...
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2008-06-18 14:07
ジャン・モネの欧州統合論に学ぶ
近藤健彦
明星大学教授
この度、東アジア共同体評議会の有識者議員に加わった。そのこともあり、今後ときどき本欄に投稿させていただこうかと思っている。「東アジア共同体」論をめぐって、私に関心があるのは、ジャン・モネの欧州統合論と将来の東アジア通貨統合の可能性の2つである。プロボカティブに書いて、レベルの高い読者からのご批判を...
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2008-06-18 11:35
パリの回転寿司屋に思う
細川大輔
大阪経済大学教授
6月上旬、フランスへ行く機会があった。筆者にとってはほぼ20年ぶりの訪問である。まず驚いたのが、ユーロ高による円換算での物価の高さである。ホテルの宿泊料は、二つ星クラスでも出張規定金額の2倍は覚悟せねばならない。安宿の朝食も15ユーロ(約2700円)なので怖じ気づいてしまい、かつて通った一流レスト...
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