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2009-06-22 12:57
袴田茂樹さんの論文に触発されて考えること
中山 太郎
研究所客員研究員
袴田茂樹さんの「平和条約問題解決には『痩せ我慢』も必要」の論旨につき、大部分賛成します。ここで「ロシア問題」で、前から気になっていたことを取り上げて、別の角度から考えてみます。
今『国家の罠』という本の著者が「ロシア問題」の権威として、一部の人々にもてはやされているようです。しかし、インテ...
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2009-06-19 13:12
千葉市長選、自民の鈍感さを証明
花岡 信昭
ジャーナリスト
千葉市長選は予想通り、民主党系の元市議、熊谷俊人氏が、自民、公明推薦の前副市長、林孝二郎氏を破って、当選した。31歳、全国最年少市長の誕生だ。自民党の感覚がぼけているとしかいいようがない。前市長が収賄容疑で逮捕され、辞任したのを受けて、その後継者を擁立するというのでは、このご時世に通るわけがない。...
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2009-06-19 13:12
(連載)平和条約問題解決には「痩せ我慢」も必要(3)
袴田 茂樹
青山学院大学教授
かつてわが国は、「政経不可分」という入口論を主張したが、ロシアが強くそれを批判し、政治関係と経済関係を均衡させて共に発展させるという「拡大均衡」論に政策を転換した。こうしてわが国は経済面での協力に前向きの姿勢を示したが、領土問題は一向に進展しなかった。現在ロシアは、逆の立場から「政経不可分」論を主...
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2009-06-19 07:43
都議選でタイタニックとなるか?:自民党内の右往左往
杉浦正章
政治評論家
いまの自民党は、名家の太ったネズミも含めて、ネズミが「タイタニックだぁ~」と甲板を右往左往している段階だ。問題は、派閥の領袖や元首相・森喜朗などが「政局」で動くかどうかだが、少なくとも7月12日の都議選前にことを起こすことはあるまい。したがって都議選前に首相・麻生太郎が解散に踏み切ることもないだろ...
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2009-06-18 10:37
(連載)平和条約問題解決には「痩せ我慢」も必要(2)
袴田 茂樹
青山学院大学教授
一方、不思議なことに、ロシア側では日露関係においても今後領土問題の比重はますます小さくなる、といった見解が幅を利かすようになっている。今回の5月のプーチン訪日と日露首脳会談の後、ロシアのマスコミが日露関係に関してどのように伝えているかをフォローしてみる。ロシアの政権との関係も強く、言論界で影響力を...
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2009-06-17 15:51
(連載)平和条約問題解決には「痩せ我慢」も必要(1)
袴田 茂樹
青山学院大学教授
プーチン首相が5月に訪日し、原子力分野など経済関係の諸協定が結ばれた。7月に麻生首相とメドベージェフ大統領の首脳会談も予定されている。その会談では平和条約問題の解決に向け、ロシアはあらゆるバリエーションについて話し合う用意がある」というプーチンの発言もあった。
ここで冷静に考えてみると、日...
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2009-06-16 07:51
民主党は「二都物語」をどうする
杉浦正章
政治評論家
厚労省局長・村木厚子の逮捕で郵便悪用事件の全容が展望できるようになった。全ては、発端が民主党首脳の依頼によるものかどうか、つまり「政治家がらみ」であったかどうか、に絞られてきている。政治家への事情聴取などへと発展すれば、再生民主党への打撃は計り知れない。永田町では、東京地検による「西松事件」と大阪...
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2009-06-15 20:02
北朝鮮問題に見る誤報量産のメカニズム
大江 志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
北朝鮮の核兵器・ミサイル開発問題は、国連安保理の制裁決議採択により重大局面を迎えた。日本は安全保障上、甚大な影響を受ける近隣国の一つだ。安保理協議の日々の推移から北朝鮮の動向、関係国の反応にいたるまで、日本の各メディアが速報、詳報を競うのはうなずける半面、「勇み足」もあった。健康不安説が強まる金正...
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2009-06-14 23:00
「北東アジア共同体」の夢を立ち上げては?
河東哲夫
自営業
この頃夢想しているのは、20年後に「北東アジア共同体」を立ち上げることを目標に、議論と準備を進め、北東アジアに前向きの機運を作ることはできないかということである。
そのような前向きの旗が前方に立っていれば、日中韓は相争うより、協力することを主眼につきあうようになるだろう。日中の間で綱引きが...
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2009-06-12 21:23
ベトナムにおける反中国感情の再燃
細川 大輔
大阪経済大学教授
南シナ海の領有権問題で中国と対立するベトナムで、中部高原地帯でのボーキサイト採掘プロジェクトを巡り反中国感情が高まっている。この地域には推定埋蔵量約55億トンのボーキサイトが眠っているといわれ、開発資金と技術が不足するベトナム政府は、国営石炭鉱産グループに対し、適切な外国提携先を選定するよう指示し...
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2009-06-11 07:45
民主党「第3者委員会」は「お手盛り委員会」
杉浦正章
政治評論家
報告書を見た小沢一郎は「ガハハ」と笑い飛ばしたというが、これが全てを物語っている。民主党が「西松事件」後に設置した「第3者委員会」なるものは、まるで「お手盛り委員会」そのものであった。その象徴的な内容が、法相に捜査中止の「指揮権発動」を求めている点だ。総じて、委員で民放ニュースショーにでてくる元検...
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2009-06-11 07:26
(連載)新時代の公理系を考える(2)
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
ところが、このテの話には、容易に想像されるように、すっぱり割り切った結論というものはない。あればあったで、一種デマゴーグのようなものになりがちなのも、われわれは歴史に学んでいる。で、人間が試行錯誤の末にたどり着いたのが、言論結社の自由を中核とする市民社会のレトリックだった、といってもさして誤りはな...
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2009-06-10 19:50
社民との連立が民主党政権のネックに
花岡 信昭
ジャーナリスト
民主党が次の総選挙で勝った場合、社民党、国民新党などとの連立政権になる。これは、たとえ民主党が単独で過半数を得たとしても同じだ。参院で民主党は単独過半数には達していない。社民党などの助けがあってはじめて「野党多数」となる。したがって、衆参のねじれを解消し、国会運営を有利に進めるうえからも、社民党な...
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2009-06-10 19:40
(連載)新時代の公理系を考える(1)
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
誤解を恐れすに単純化して言えば、「正しく問いかけることは、半ば正しい答えを得たに等しい」という信念が受け入れられていた時期があった。一種予定調和といってもよいのだが、「正解というのは、常に一つにあり、かつ一つに限って存在する」という楽観論である。「正解が複数存在するように見えたりするのは、問いかけ...
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2009-06-08 07:34
首相の統治能力が問われている
杉浦正章
政治評論家
政府・自民党の“内紛”に野党が“介入”し始めた。日本郵政の社長人事は、まさに首相・麻生太郎のリーダーシップが問われているのに、手を打たぬまま放置して、民主党代表・鳩山由紀夫から「鳩の乱」と揶揄(やゆ)されている。総選挙まで秒読み段階に入った段階においてである。何事にもてきぱきとした対応がいまほど必...
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2009-06-08 07:31
文明の生態史観と日本の戦略
四条秀雄
不動産業
文明の生態史観は、梅棹忠夫氏の提唱された、地理的制約によって異なった文明生態を持つ人間集団間の、相互作用によって歴史を説明する仮説です。特に、ユーラシア中央部の遊牧民集団は、相互作用の歴史構造を生み出す力と考えられています。彼らは、資源を追って移動する生態を持つ人間集団です。そして、その移動の衝撃...
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2009-06-06 09:59
議院内閣制の趣旨を正しく理解していないのでは?
加藤 聡
報道機関勤務
杉浦正章氏の政治評論はいつも興味深く読ませていただいています。しかしながら、6月5日付けのご投稿「民主党の『霞ヶ関解体』論の危うさ」には大きな問題があるように感じました。民主党の「霞が関解体」論について、「100人も党議員を官僚組織に植え込み、党首脳に閣僚を兼務させるというのだから、行政と立法が合...
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2009-06-06 08:09
江戸時代が照らす世界の未来
四条秀雄
不動産業
江戸時代は、閉鎖経済が200年近く定常状態を維持した時代で、地球規模の経済成長がその持続可能性を問われている現在の人類にとって、貴重な歴史的経験を提供していると思います。そのような観点から、以下に私なりの江戸時代の分析を提示し、皆さんとともに考えてみたいと思います。
江戸時代の定常状態が成...
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2009-06-05 07:43
民主党の「霞が関解体」論の危うさ
杉浦 正章
政治評論家
「政権を取ったら霞が関官僚との決戦になる」と民主党政策調査会長代理の長妻昭が宣言しているが、たしかにこのままではそうなるだろう。党の基本政策自体が「霞が関の解体」にあるのだから、最初から“決戦”構えで臨むのは間違いない。代表・鳩山由紀夫や同代行・菅直人らの“官僚押さえ込み構想”も相当ドラスチックだ...
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2009-06-05 05:07
東アジア共同体と北朝鮮、台湾、ミャンマー
石垣 泰司
アジアアフリカ法律諮問委員会委員
将来の東アジア共同体の構成国・地域については、当面、ASEAN+3(日中韓)ないし東アジア・サミット参加国(ASEAN+3+インド、豪州、ニュージーランド)を想定して議論を進めていくことについて、余り異論は聞かれない。しかし、これは、東アジア共同体に関する取り組み及び論議が現時点では依然として...
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東アジア共同体評議会