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2009-10-21 07:43
怨念の「郵政票」小沢の掌中に
杉浦正章
政治評論家
日本郵政社社長・西川善文の辞任に今朝のマスコミ全紙の目が集中しているが、もっと深い「事の本質」を見逃している。それは「郵政票」をめぐる民主党対自民党の戦いに最終決着がついたということだ。西川辞任はその象徴に過ぎない。郵政の組織票が自民党田中派の流れを汲む幹事長・小沢一郎の手に“戻る”ことになる。将...
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2009-10-20 10:21
台湾は入っているか―東アジア共同体の陰で―
舛島 貞
大学准教授
10月16日の台湾の『中国時報』に、国立台湾大学の石之瑜教授の論説が掲載されていた。強引にまとめれば、論旨は、日本の民主党政権の東アジア重視政策と日中韓首脳会談での論調、そして日米中枠組みという場(これが実際に実現するかは別にして)を形成しようとする動きがある中で、台湾が忘却されていることを指摘し...
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2009-10-17 07:47
大義に向けて日本にも出来ることは多い筈だ
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
遅ればせながら、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞は良いニュースだった。「1回演説をしただけで、まだ何もしていないじゃないか」という評もあるが、当たらない。米国大統領があの演説をしたところに意味がある訳で、その限りでは孔子様の「言を以て、人を挙げず」にも、また人を以て言を挙げたような結果になったこと...
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2009-10-16 07:43
国難となりつつある来年度予算編成の破綻
杉浦正章
政治評論家
かって「地雷原を行くが如し」と政権の前途を占ったが、いまの状況は、あちこちで爆発が生じ始めているともいえる。まず来年度予算編成をめぐってマニフェストを逆手に取った官僚の「不作為の反乱」が起き、概算要求が圧縮どころか、史上最大になった。首相・鳩山由紀夫も、「国家が持たない」と猛反対してきた国債発行を...
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2009-10-14 10:20
天下り問題の本質は、それが形を変えた汚職であること
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
わずか1週間に満たない期間ではあったが、政治の舞台ではいろいろなことが起ったようだ。そのほとんどは民主党の新機軸に関わるもので、多少いかがかというものも見受けられないではないが、新鮮な試みとして、先ずはお手並み拝見、というのが適当な対応のように思われるものが多い。
ただしそれらに対する論...
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2009-10-13 07:40
ささやかれる「鳩山大不況」の到来
杉浦正章
政治評論家
川柳で言えば「父と子が手当で生きる大不況」てとこか。子供手当をもらったはいいが、父親が失業しかねない「鳩山大不況」が、永田町・霞が関でささやかれている。最大の原因はこの不況期に鳩山政権がまだ“野党”をやっていることだ。責任ある政権のていをなしてこないからである。恨み重なる「自民党政権成敗」の補正予...
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2009-10-11 14:24
東アジア人は自分の運命を自分で決めよ
宮本 武蔵
学校生
「利をもって合する者は窮禍患害に迫られて相棄つ。天をもって属する者は窮禍患害に迫られて相収む」(「利害で結ばれた者は、苦難に立てばやすやすと相手を見捨てる。天命により信頼しあう者は、苦難にあっても助け合う」)と言います。
日、中、韓は、同じ儒教の影響を受けてきた国です。日本が唐に派遣した遣...
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2009-10-11 07:55
経済学は、GDP至上主義から脱皮せよ
四条秀雄
不動産業
経済学は、もともとは幸福を追求する学問であり、効用学説で幸福を効用という形で数量化し、それをGDPで代用しています。私たちが成長を求めるのは、幸福になるためであり、GDPが大きければ大きいほど多くの人々が幸福に近づくことになっています。しかし、近年、ある程度の一人当たりGDPを超えてしまうと、幸福...
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2009-10-11 07:39
拉致被害者支援のブルーリボンバッジは心に付けよう
大江 志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
鳩山民主党政権が本格始動に向けアクセルを踏み始めた。当面、最大のターゲットは「脱官僚政治」のようである。首相自ら「(マニフェスト実現の過程で)試行錯誤があるかも知れない。国民の皆さんは暖かく見守って欲しい」とあっけらかんと言ってのける素人臭さは、その手腕に不安を覚えながらも、新政権の「世直し」に望...
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2009-10-09 10:14
第二ラウンドに入る東アジア共同体論争
舛島 貞
大学准教授
日本の民主党政権が東アジア共同体の形成を政策目標に掲げ、東アジア共同体をめぐる議論が再び活発になっている。東アジア共同体をめぐる第二ラウンドの幕開けといったところだろう。だが、数年前の議論とは条件が異なってきている。金融危機などに直面し、地域協力の必要性は増しているものの、中米関係が比較的緊密にな...
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2009-10-08 11:10
(連載)日本こそG4構築を目指すべき(2)
関山 健
東京財団研究員
この点、私は、日本の外交が当面目指すべきは、アメリカ、中国、EU、そして日本のG4で国際経済を話し合う枠組みの構築だと考えている。先日、ピッツバーグでG20サミットが開催された。昨年のリーマン・ショック以来、国際金融危機を話し合う枠組みとして、従来の中国などの新興国が含まれていないG8に変わって、...
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2009-10-08 07:35
首相のの「公約は時間で変わる」発言
杉浦正章
政治評論家
「マニフェストは、うそも方便だった」とは言わぬが、首相・鳩山由紀夫の弁明には恐れ入った。普天間飛行場の辺野古移設容認の理由として「時間というファクターによって変化する可能性を、私は否定しない」と述べたのである。この発言は“名言”として政治史に残るだろう。マニフェストでは「在日米軍再編について見直し...
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2009-10-07 22:32
(連載)日本こそG4構築を目指すべき(1)
関山 健
東京財団研究員
アメリカが、今後の国際経済を議論する枠組みとして、G4(アメリカ、EU、日本、中国)の構築を模索しているという。筆者は、かねてから、日本こそG4の枠組みを積極的に目指していくべきものと考えていた。そうでなければ、国際経済の趨勢は、むしろ日本を除いたG3(アメリカ、EU、中国)で決められて行きかねな...
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2009-10-06 20:19
敗北主義のように見える自民党総裁選の結果
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
自民党は総裁に谷垣禎一氏を選んだ。実質的に河野太郎氏との一騎打ちだったのだから、自民党員は安全牌の方を選んだということだろうか。あるいはエキセントリックなリーダーは避けたい、という思いだったのかもしれない。党再建には4年があるのだから、まあ中庸路線でゆっくりやろうや、という意思表示にしか見えないと...
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2009-10-05 07:34
鳩山「疑惑献金」は脱税にたどりつく?
杉浦正章
政治評論家
これまでの明るさが打って変わったように暗く固い表情であるのに気づいたのは、筆者だけだっただろうか。9月2日のオリンピック・プレゼンテーションでの首相・鳩山由起夫である。何かあるとピンと来たが、案の定翌日の夕刊で「東京地検、鳩山献金捜査に着手」の見出しが躍った。政治記者が政治家の表情を読み取るのは、...
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2009-10-02 10:12
東アジア共同体構築にあたって重視すべき分野
村上 尚人
会社員
鳩山政権が東アジア共同体の創設を外交課題に据えたことを歓迎したい。今後、アジア諸国との広範な協力を通じ、地域に平和と繁栄がもたらされるものと期待している。政府は当面、アジア各国との間で貿易、投資、環境、医療など個別分野で協力を積み重ねていく方針だが、戦略分野として「規格」を重視するべきだ。
...
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2009-10-02 07:47
(連載)鳩山政権の東アジア共同体外交(2)
石垣 泰司
アジア・アフリカ法律諮問委委員
9月28日、岡田外相は、日中韓外相会議出席のため上海市を訪問した際、中国外交部長との事前の個別会談及びその後の3国外相会議において、「新政権は日米関係を基軸にしながら、長期的には、開かれた地域主義の原則に立って、東アジア共同体を構築することを視野に入れ、積極的にアジア外交を推進していく考えであり、...
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2009-10-01 20:10
(連載)鳩山政権の東アジア共同体外交(1)
石垣 泰司
アジア・アフリカ法律諮問委委員
鳩山政権はマニフェストで「東アジア共同体の構築」を標榜した。この目標に向けてどのような具体的な外交が展開されていくのか、内外から注視されている。 鳩山総理、岡田外相は、それについてのビジョンを国会における施政方針演説・外交演説の中で開陳する間もなく、共にニューヨークの国連総会の外交舞台に飛んだが、...
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2009-09-30 16:33
天津濱海新区を2年半ぶりに再訪して
村瀬 哲司
龍谷大学教授
去る9月中旬、天津濱海新区を2年半ぶりに訪問した。目的は、人民元国際化の動きが本格化するなかで、濱海新区における金融動向を直接確かめることにあった。2006年中国政府は、濱海新区を上海の浦東新区とともに国家開発プロジェクトに指定した。重点事業の一つが金融改革の実験で、「金融機関、金融業務、金融市場...
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2009-09-30 07:40
亀井・藤井で金融・財政は大丈夫か
杉浦正章
政治評論家
演説のビデオという動かぬ証拠があっては、首相・鳩山由紀夫も認めざるを得ない。9月29日、筆者のスクープ「鳩山も返済猶予発言」を追認した。特ダネ賞は自分で自分に贈呈するしかないが、問題はこれまで「与党に合意ない」と亀井構想に否定的発言を続けてきた鳩山が、こともなげに亀井との“密約”につながる発言をし...
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東アジア共同体評議会