国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2012-08-07 11:59

(連載)ユーゴミサイル輸出と「平和利用」(2)

鈴木 一人  北海道大学大学院法学研究科教授
 しかし、ESAの平和利用は、日本の平和利用と解釈が異なる。1969年の決議では、日本の平和利用は、防衛省や自衛隊の予算を使うことも、宇宙技術を開発することも、宇宙機器を保有することも、宇宙政策に口を出すことも認められなかった。すなわち「非軍事」という解釈であった。他方、ESAでは、加盟各国の安全保...▶続きはこちら
2012-08-06 21:29

(連載)ユーゴミサイル輸出と「平和利用」(1)

鈴木 一人  北海道大学大学院法学研究科教授
 2012年7月15日の朝日新聞で「日本のロケット技術、旧ユーゴで軍事転用 元軍幹部証言」との記事が出された。これは拙著『宇宙開発と国際政治』でも取り扱った事柄なので、興味をもって読んだ。この記事では1960年代(正確には1950年代)から糸川英夫博士率いる宇宙科学研究所が開発した固体燃料を推進剤と...▶続きはこちら
2012-08-03 06:49

野田は「解散」で名誉ある譲歩をせよ

杉浦 正章  政治評論家
 まるで人種差別だ。人格、識見、専門知識と3拍子そろっている人物を「原子力ムラ出身」として反対する。なりふり構わず反対の先頭に立つ鳩山由紀夫は、「ルーピームラ村長」のくせに国会議員をやっていていいのかと言いたくなる。原子力規制委員会人事は与野党ともに政局化すべきではない。国のエネルギー政策の根幹を担...▶続きはこちら
2012-08-02 18:13

行き詰まった虚業金融

田村 秀男  ジャーナリスト
 現代金融とは、電子空間で創出されるマネーのやりとりのことである。そこは、神の手ではなく、強欲な人の手による操作が入り込むという重大な欠陥が明らかになった。それがLIBOR事件の本質である。それを防ぐ決め手がないとしたら、現代金融システムは崩壊せざるをえなくなる。事件の深淵はあまりにも深い。今、ロン...▶続きはこちら
2012-07-31 09:37

(連載)公共交通にみる規制緩和の負の遺産(2)

山下 英次  大阪市立大学名誉教授
 タクシー1台当たりの収入が極端に少なくなったために、今では、タクシー運転手は、それだけでは家族を養えるような職業ではなくなった。いま、日本のタクシー運転手は、ほとんどが高齢者であるが、それは、年金を受給しながらでないとやっていけないほど収入が低くなってしまったからである。本来、タクシーの運転手は、...▶続きはこちら
2012-07-31 06:49

朝日よ、安保もエネルギーも天から降らぬ

杉浦 正章  政治評論家
 7月30日付の朝日新聞はまさに反原発一色の編集方針で覆われた。社説では、国会を取り巻く前日のデモを「もの言わぬ国民による異議申し立て」と礼賛した。「もの言わぬ国民」は普通サイレント・マジョリティで、デモに参加しない市民をさすのだが、朝日の用語は特別なのだろうか。60年安保の時もそうであったが、その...▶続きはこちら
2012-07-30 16:41

(連載)公共交通にみる規制緩和の負の遺産(1)

山下 英次  大阪市立大学名誉教授
 公共交通における行き過ぎた規制緩和の弊害が顕著に現れている。規制緩和というと、小泉政権(2001年4月~2006年9月)がすぐに思い浮かぶが、それ以前の自民党政権から始まっており、小泉政権下でピークに達した。過去の行き過ぎた規制緩和の負の遺産が、現在、際立って出ているのがバスとタクシーである。貸切...▶続きはこちら
2012-07-26 17:14

吉田重信、山下英次両氏の中国論に危惧を感ずる

中山 太郎  団体非常勤職員
 7月25日の「百花斉放」欄への吉田重信氏の投稿「丹羽駐中国大使更迭の意味合いー日本外交の挫折」および7月26日の本欄への山下英次氏の投稿「真の意味での日本の独立を改めて考えさせる書」の論述を見て考えるところを述べる。お二人の文章は、論理も筋が通り、端麗なきっちりした文章だ。過去のすぐれた経歴をうか...▶続きはこちら
2012-07-26 07:16

真の意味での日本の独立を改めて考えさせる書

山下 英次  大阪市立大学名誉教授
 『維新と興亜に駆けた日本人―今こそ知っておきたい二十人の志士たち』(坪内隆彦著、展転社、220011年11月)の書評を述べたい。本書は、藩閥政治によって、損ねられていた明治維新の建国の理想を取り戻そうとして活動したわが国の興亜の思想家20人を紹介することを通じて、独立心を持った本物の日本人像を浮か...▶続きはこちら
2012-07-25 06:50

森の狙いは“谷垣再選”と「話し合い解散」の連動だ

杉浦 正章  政治評論家
 イチローの電撃移籍の解説には熱心だが、どの新聞も元首相・森喜朗の“電撃引退表明”を解説できていない。なぜこの時点で表明したかといえば、ある意味で森は身を挺(てい)して「話し合い解散」の流れを推し進めようと言うことだ。自民党内で消費増税法案否決論が高まりつつある中で、森はこれに水を掛け、総裁・谷垣禎...▶続きはこちら
2012-07-24 11:19

(連載)野田首相はオスプレイに乗って尖閣諸島へ飛べ(2)

高畑 昭男  ジャーナリスト
 来日したクリントン米国務長官が「沖縄に配備すれば、日本の防衛や人道・救難支援の任務が格段に強化される」(8日)と強調したように、海兵隊の展開能力や行動範囲を飛躍的に高めるオスプレイ導入は、日本の安全に直結する。同盟の抑止力を高める上でも不可欠といっていい。また、東日本大震災や最近、九州などを襲った...▶続きはこちら
2012-07-23 13:01

(連載)野田首相はオスプレイに乗って尖閣諸島へ飛べ(1)

高畑 昭男  ジャーナリスト
 沖縄の米軍普天間飛行場への配備が決まった米海兵隊の新型垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの第1陣(12機)を載せた輸送船が米軍岩国基地(山口県岩国市)にやってきた。米政府は当初、沖縄へ直接配備する計画だったが、「安全性」をめぐる地元の懸念に配慮していったん岩国基地へ搬入し、安全性を確かめた後に沖縄...▶続きはこちら
2012-07-20 11:59

(連載)内向き、縮み指向では未来は拓けない(2)

鈴木 馨祐  前衆議院議員
 島国である日本が世界の中で経済成長していくためには、ヒト、モノ、カネにおいて日本を世界と繋げる動脈の存在が死活的です。カネを担う国際金融、ヒトを担う国際航空、モノを担う国際物流、これらの分野においては、都合が悪くなればいつでも撤退しうる外国資本でなく国内資本が(独占でなく)複数で競合するのがまさに...▶続きはこちら
2012-07-19 22:05

(連載)内向き、縮み指向では未来は拓けない(1)

鈴木 馨祐  前衆議院議員
 私の選挙区である神奈川県の港北区や都筑区でも、この前の週末くらいから夏祭りや盆踊りが各所で始まりました。町会ごと、谷戸ごとに行われていますが、新しい街という性質からか、8月のお盆の時期にはほとんどなく、その前後に分散しているのも興味深いところです。その他いろいろな活動でバタバタしていますが、そんな...▶続きはこちら
2012-07-19 06:52

鳩山の代表戦“対抗馬”擁立では勝負になるまい

杉浦 正章  政治評論家
 小さなカマキリが前足を振り上げて大きな車に立ち向かうことを「蟷螂(とうろう)の斧」という。「荘子」にあるが、もはや元首相・鳩山由紀夫がそう見える。7月18日も首相・野田佳彦に対抗して9月の代表選への候補擁立に言及したかと思うと、離党カードを振りかざす。離党と対抗馬擁立は180度相矛盾していることな...▶続きはこちら
2012-07-16 07:20

(連載)アジアにおけるヨーロッパの役割(3)

河村 洋  外交評論家
 フランスもアジアで目立った動きをしている。福島原発危機からほどなく、フランスは日本を救済するために原子炉の専門家を派遣した。インドへの武器輸出では、ダッソー社のラファール戦闘機がF35とタイフーンを押しのけてしまった。フランスのアジアに対するアプローチは理念よりもリアリズムに基づいている。これはフ...▶続きはこちら
2012-07-15 06:50

(連載)アジアにおけるヨーロッパの役割(2)

河村 洋  外交評論家
 ヨーロッパ諸国のアジアに対する姿勢をさらに理解するには、世界全体に対する姿勢を理解する必要がある。ロバート・ケーガン氏が自らの有名な著書『ネオコンの論理』で述べているように、ヨーロッパは安全保障の責任をアメリカと言う保安官に丸投げしている。ヨーロッパがアジアに消極的なのは地理的に遠いからではなく、...▶続きはこちら
2012-07-14 10:47

(連載)アジアにおけるヨーロッパの役割(1)

河村 洋  外交評論家
 「太平洋の世紀」という話題になると、アメリカ、中国、日本、ロシア、インド、そしてアジア太平洋地域のその他中小国家ばかりが注目されがちである。しかし域外のアクターでも特にヨーロッパの影響力は無視できない。歴史的に見て、ヨーロッパとアジアは互いに大航海時代以来の深い関係にある。イギリスとフランスのよう...▶続きはこちら
2012-07-13 06:49

野田は今世紀初の名宰相だ

杉浦 正章  政治評論家
 佐藤栄作以来の政権をウオッチしているが、21世紀に入ってからの日本は、何とすぐれたリーダーに巡り会えなかった国だろうかとつくづく思う。首相になった途端に首相番記者ごときと諍いを繰り返した森喜朗。劇場型パフォーマンスだけで消費税など肝心のポイントから逃げた小泉純一郎。ノイローゼの安倍晋三。そつがない...▶続きはこちら
2012-07-10 18:10

民主党分裂で問われる首相の覚悟

高畑 昭男  ジャーナリスト
 野田佳彦首相が「政治生命」を懸けた消費増税関連法案が衆院を通過した。採決で反対に回った小沢一郎元民主党代表らのグループは7月2日、離党届を提出し、民主党は分裂した。ここまでたどり着くには、いくつもの難しい決断を要したに違いない。この後も、さらに多くの厳しい決断が待っていることだろう。そんな首相に米...▶続きはこちら
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