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2007-10-25 19:56
連載投稿(1)アジアの最重要課題は民主化の行方である
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
ここ2ヶ月間わが国の主要日刊紙は国内外の政治記事で賑わっている。国内では、参議院議員選挙における民主党の勝利、安倍総理の突然の辞任発表、自民党の新総裁選挙と福田内閣の誕生、インド洋における海上自衛隊による給油活動をめぐる衆参両院における与野党の攻防であり、海外では、イラクとアフガニスタンの混迷した...
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2007-10-25 19:32
連載投稿(1)胡錦濤の「完全勝利」に終わった?中国共産党大会
大江志伸
読売新聞論説委員
胡錦濤政権2期目のスタート台となる中国共産党第17回党大会が終わった。注目の最高指導部人事は、政治局常務委員9人のうち4人が新任だった。中でも「ポスト胡錦濤」時代を担う2人の若手常務委員が抜擢され、世界の耳目を集めた。胡錦濤政権は「規範(ルール)化」「透明化」を掲げて、一連の重要人事を処理してきた...
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2007-10-22 11:46
連載投稿(2)古武道から日本のアイデンティティを再発見せよ
宮脇磊介
国際武道大学理事、初代内閣広報官
日本の武道界では、日本の伝統文化である武道の目的を心技体の一体的な修練を通して人格形成をはかることとしている。だが、柔道と剣道はスポーツ化し、古武道諸流派は形の継承にとどまっている。生死を別ける場での必殺・必活の新たな技の開発と武芸の精髄の究明への執念と修行を欠いている現状は、日本伝統文化である武...
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2007-10-19 21:34
連載投稿(1)日本武道の国際化への疑問
宮脇磊介
国際武道大学理事、初代内閣広報官
このところ、武道に関して二つの話題が新聞で取り上げられた。一つは、中央教育審議会の専門部会が学習指導要領を改正し、中学校の保健体育の授業に武道を男女とも必修とする案をまとめたことである。もう一つは、国際柔道連盟の総会で、日本選出の役員がはじめて不在となったことである。日本武道の国際化は目覚しいもの...
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2007-10-19 21:24
東アジア共同体と東アジア経済協力機構の重層的構造をめざせ
中曽根康弘
東アジア共同体評議会会長、元内閣総理大臣
東アジア共同体という事が言われております。東アジア共同体は、ASEANの10カ国と、北の3カ国、つまり13カ国が基礎単位になっています。今まで言われてきたのはそうです。だから小泉首相も当時国連に行って、東アジア共同体に賛成だと演説してきている。中国は、前から東アジア共同体を言っておるし、ASEAN...
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2007-10-19 11:36
始まった北東アジアの安全保障対話
武貞秀士
防衛省防衛研究所統括研究官
韓国の極東問題研究所(所長は、金大中政権下で統一省長官をつとめた、康仁徳・博士)が、3年間にわたり「日中韓の安全保障対話プロジェクト」を実施してきた。10月中旬、その成果を発表する会議が、ソウル市内のホテルで行われた。「日本、韓国、中国の各国が、北東アジアで安保分野の信頼醸成を進めてゆくため、さま...
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2007-10-19 06:19
東アジア・シンクタンク・ネットワークの目的と役割を誤解すべきでない
石垣泰司
東海大学法科大学院非常勤教授
8月20-22日にシンガポールにおいて開催された「東アジア・シンクタンク・ネットワーク(NEAT)」の第5回年次総会について、さる9月21日開催された当評議会の第22回政策本会議で同総会に参加した日本代表団の皆さんからご報告があった。NEAT年次総会に今回日本から多数の方が出席したことは大変結構...
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2007-10-16 11:35
連載投稿(10)日本のNGO/NPO、企業、大学等の果たすべき役割
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
前回投稿(10月12日付け投稿本欄412号)に引き続き、わが国が低炭素社会の構築にむけ果たしうる役割に関して、以下のことを提言したい。まず、わが国のNGO/NPOは、東アジア地域における低炭素社会の実現に関する国内的、国際的仕組みの構築について積極的に提言したり、この地域の他のNGO/NPOとのネ...
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2007-10-15 17:27
連載投稿(2)ドル暴落に備え「クローズドな地域統合」を
山下英次
大阪市立大学大学院教授
今後、われわれアジアにとって最大の経済的脅威は、内から発生するものというよりも、米ドルの暴落リスクであろう。その意味からは、われわれアジアは、アメリカと同じ船に乗っているわけにはゆかないのである。日本人は、その事実を直視しなければならない。ドルの暴落によって生じる外部の混乱から自らをプロテクトする...
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2007-10-15 14:05
人民網インタビュー「東アジア通貨協調システム」
小川英治
一橋大学大学院教授
去る9月20日に北京で、日本語配信のインターネットである『人民網』から、「東アジアの通貨協調システム」についてのインタビューを受けた。そのインタビューの中で私が強調して指摘したことを、以下に記す。なお、そのインタビュー内容は『人民網』のウェブサイト(http://www.people.ne.jp/...
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2007-10-12 19:53
連載投稿(9)わが国の環境国際協力への取り組み
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
わが国の環境国際協力は、従来から環境政策分野すべてに及んでいるが、特に当初は、上下水道整備、ゴミ処理、大気汚染(含酸性雨)・水質汚濁・海洋汚染・土壌汚染・砂漠化防止とモニタリング、廃棄物3R、公害対策、植林・森林保全等における、いわゆる「箱物」協力とそれに関連した人材育成が多かった。しかし、近年で...
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2007-10-12 19:26
「日本製品」ではなく「日本人」をブランド化せよ
成田弘成
桜花学園大学教授
北京への訪問は、3年前から定期的に行い、その期間にも北京の生活の変化は著しいものがあると感じる。今年の夏も北京で合計3週間を過ごし、中国人庶民の生活の視点から「東アジア共同体」の可能性について考えてみた。
既に日本のNHKのドキュメンタリー番組でも、「伊利対蒙牛」の企業戦争として紹介された...
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2007-10-12 12:42
北東アジアの歴史問題をどう解決するか
滝田賢治
中央大学教授
3カ年間にわたる日中韓の有識者意識調査についての総括会議のため10月中旬、数日間ソウルに滞在する。現段階でこの調査の詳細を紹介するわけには行かないが、興味深い結果が浮かび上がっているので、それについて述べたい。
第1に、年度によって数値に若干の違いはあるが、回答者の多くはこの3国間の歴史認...
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2007-10-11 15:39
連載投稿(8)「地球環境基金(GEF)」を再編成せよ
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
「新世紀開発目標」の達成と低炭素社会の実現を両立させる上での最大の問題は、途上国側と先進国側の両者に存在する。いずれの国でも、その問題は2つに帰結する。一つは、目標達成にその時々に動員できる国内資源には制約があるということ、もう一つは、その結果複数ある開発目標のどれを優先するか、どれが最も緊急度が...
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2007-10-10 12:21
インド式計算ブームから日印文化の違いを思う
四条秀雄
不動産業
最近インド式計算法がブームだということです。私は、インド人学校の算数の授業についてのテレビを見ていて日本との違いを感じました。ここの掲示板でも書いたことがありますが、私が習った日本の算数と違って、インド人は定理を道具のように安易かつ簡単に使います。日本の算数は、こつこつ手間を掛けて答えを出す方法で...
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2007-10-10 11:37
連載投稿(7)「新世紀開発目標」と途上国
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
世界全体で設定した途上国開発の将来目標である「新世紀開発目標」も、その第7目標に「環境の持続可能性の確保」を掲げており、そこでは、安全な飲料水および基本的な衛生設備を永続的に利用できない人々の割り合の半減と環境資源の喪失の阻止が強く訴えられている。すなわち、環境の持続性を担保する一つの目標である低...
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2007-10-10 11:09
東アジア協力をめぐる議論について
佐藤考一
桜美林大学教授
東アジア協力の是非をめぐる議論が非常に盛んだ。結構なことと思うが、気になることが四つあるので、私見を述べてみたい。まず、東アジア共同体の創設を是とする議論であるが、第一にFTAやEPAを網の目のようにめぐらせればそれだけで、経済効果が出るかのような議論がある。第二に、実態としての東アジアの協力と、...
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2007-10-09 18:27
連載投稿(6)途上国による省エネ目標構築への試み
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
途上国で現在省エネ技術の移転・普及に最も大きな役割を果たしているのは民間企業である。特に、途上国で生産・流通活動に従事している先進諸国の多国籍企業は、国際競争で優位に立つためにも省エネ技術や省エネ家電製品・自動車の輸出や省エネ生産工程の導入に奔走しており、結果的に途上国における地球温暖化防止、低炭...
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2007-10-09 18:02
それぞれの「東アジア」
舛島貞
大学准教授
先日、ある会合で「東アジア」の定義が話題になった。ある識者が「昨今では東アジアといえば、北東アジアと東南アジアをあわせた領域である」と、「東アジア共同体」にいう「東アジア」の範囲をあげれば、ある研究者は「そのような定義は未だ馴染んではいない。やはり日中韓の三国の形成する領域を東アジアと考える人が日...
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2007-10-09 16:00
欧州の通貨統合を支えた官僚の血と汗と涙
村瀬哲司
京都大学教授
先月(9月)ハンス・ティートマイヤー著の『ユーロへの挑戦』(監訳(財)国際通貨研究所、村瀬哲司、396ページ)が京都大学学術出版会から刊行された。書店で眼にされた方も多いのではなかろうか。この本は、ティートマイヤー博士が1960年代からユーロ誕生までの40年間、ドイツの連邦経済省入省から始まり大蔵...
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