このような状況の中で、途上国政府が当然ながらバリ島でのCOP13でも、COP12と同様に、「適応」問題とコベネフィット型CDM(クリーン開発メカニズム)、さらには京都議定書で削減義務を負っている先進諸国が、その削減目標の達成にどの程度努力しているかに対しては、多大な関心を示すことは想像できる。既にEUは国別にも、域内にも共通するCap and Tradeを実施しており、労働党新政権が誕生する豪州や大統領選挙を来年に控えた米国でも、その方向が真剣に模索されている中で、日本の今後の出方が世界的に注視されている。