国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2009-03-15 23:17

世界平和研究所の「アジア共通通貨」提言をおおむね支持する

近藤 健彦  明星大学教授
 世界平和研究所が、3月に入って「2030年を見据えた国際経済・金融体制の展望」と題する興味ある緊急提言をだした。現在の世界金融危機をふまえ、アジアは何をすべきかの示唆に富む。ジャン・モネの欧州統合だって第二次大戦中にすでにアルジェで議論されていたのである。

 内容はアジア共通通貨導入提案であ...▶続きはこちら
2009-03-13 19:08

年金積立金管理運用独立法人はもっと情報公開せよ

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 年金運用が大赤字らしい。ついこの間(2月23日)に「年平均運用率4.1%の見込み(ついでにいうと出生率は1.26)でゆけば当分は大丈夫」といっていた後だけに、いささか気になる。しかし、内外の株式を運用対象に組み込んでいる以上、「上がった」、「下がった」は当然の話で、ましてこのご時世では短期の収支に...▶続きはこちら
2009-03-12 18:23

(連載)共同体の内なる敵(2)

辻 正寛  会社役員
 本件に限っていえば、「表現の自由」の立場からの批判はいささか的外れであろう。「表現の自由」は市民的権利の不可欠な要素であるが、とはいえ「絶対的」権利ではないというのが良識的判断である。たとえばドイツやオーストリアをはじめ欧州13ヶ国においては、ホロコーストの事実性を否定する言説は刑事罰の対象となっ...▶続きはこちら
2009-03-11 22:56

(連載)共同体の内なる敵(1)

辻 正寛  会社役員
 さる2月10日、あるオランダ人政治家が英国への入国を英国政府によって拒否されるという事件があった。「共同体の調和と公共の安全を脅かす」というのがその理由である。この人物は、オランダ自由党の党首ヘルト・ウィルダース(Geert Wilders)で、札付きの反イスラム主義者として知られる。昨年には『フ...▶続きはこちら
2009-03-11 08:01

小沢発言は「辞任示唆」だろう

杉浦正章  政治評論家
 3月10日夕刊から11日朝刊にかけての「小沢報道」は、新聞各紙の編集局内での慌てぶりが目に見えるようである。「小沢氏続投に意欲」と夕刊で打って、午後の記者会見や取材では「そうでもないらしい」という雰囲気が出て来たからだ。整理部と政治部が「整合性をどうする」と鳩首協議したのが、手に取るように分かる。...▶続きはこちら
2009-03-10 10:29

問われる民主党自身の体質

花岡 信昭  ジャーナリスト
 小沢一郎代表の第一公設秘書逮捕は、民主党自身の体質も問われる事態となっている。先日の参院予算委員会で民主党議員は、小沢氏が記者会見できちんと説明したとして「秘書の潔白は、確実だ」といった趣旨の「演説」を行った。委員会というのは質疑の場であって、自分の党の「正当性」を一方的にアピールする場ではない。...▶続きはこちら
2009-03-09 11:49

クリントン米国務長官のアジア歴訪とアジア・イスラムの再評価

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 あまり日本では報道されなかったが、先のクリントン米国務長官のアジア歴訪の最後に、彼女がインドネシアを「イスラムと民主主義、そして近代性が共存し得ることを世界に示している」と述べ、さらに7月バンコックで開かれるARF閣僚会議出席を確約したことは印象的だった。これまで、イスラムと民主主義・近代性の共存...▶続きはこちら
2009-03-07 10:35

(連載)東アジア共同体構築:注目される最近の動き(2)

石垣 泰司  東海大学法科大学院非常勤教授
 注目される第三の動きは、ASEAN諸国が域外国の東アジア・サミットへの参加の条件の1つとしてきた東南アジア友好協力条約(TAC)への加入の可能性を、オバマ政権が前向きに検討しつつあると伝えられることである。クリントン国務長官の2月16日から22日までの東アジア4カ国歴訪の目的は、特定の具体的懸案に...▶続きはこちら
2009-03-06 19:07

「敵失」対「敵失」の争いだ

花岡 信昭  ジャーナリスト
 「やましいところは何もない」「すべて適正に処理している」「権力がほしいままにやるというのは、民主主義ではありえない」・・・。小沢一郎氏は4日の記者会見で疑惑を全面否定、代表辞任などの考えもないことを強調した。ときおり、横を向いてセキをしながらの会見だ。小沢氏の政治家としての最盛期を見てきたものにと...▶続きはこちら
2009-03-06 08:21

(連載)東アジア共同体構築:注目される最近の動き(1)

石垣泰司  東海大学法科大学院非常勤教授
 東アジア地域協力について、最近幾つかの注目すべき動きが見られるようになった。その第一は、本来前年12月にタイで開催されるべきはずであったが、タイの政治混乱から延期されてきた第14回ASEAN首脳会議が、2月28~3月1日にタイのチャアム・ホアヒンで開催されたことである。ASEAN憲章発効後初めて開...▶続きはこちら
2009-03-04 09:52

小沢氏は、代表辞任か、議員辞職か

花岡 信昭  ジャーナリスト
 政治の世界は非情だ。政権奪取確実といわれていた民主党の小沢一郎代表が、こういうかたちでつまずくとは。小沢氏は「3月4日の記者会見ですべてを明らかにする」としているので、当面はこれを待とう。だが、公設第1秘書逮捕という事実は重い。代表辞任はまぬがれないだろうし、議員辞職に発展する恐れさえなしとしない...▶続きはこちら
2009-03-03 09:47

(連載)強い懸念呼ぶ麻生首相の対露アプローチ(2)

袴田 茂樹  青山学院大学教授
 新しいことを述べ、そのことで深刻な過ちを犯したのは、麻生首相の側だ。彼は会談後記者団に対して「向こうが2島、こちらが4島では進展しない。役人に任せているだけでは駄目。政治家が決断する以外、方法がない」と述べた。ロシア側が新たな具体策には一切触れていない時に、麻生首相は一方的に「新たなアプローチ」に...▶続きはこちら
2009-03-02 19:05

アメリカを仰ぎ見ることの弊害

山下 英次  大阪市立大学大学院教授
 日本人は、明らかにアメリカを極端に過大評価している。多くの専門家、特に外交・安全保障の専門家は、アメリカの色眼鏡を通してしか世界を見ることができないため、世界の潮流変化が見えない。また、上下の関係を重視しすぎるため、ほとんどの日本人は、あたかもアメリカが自分の所属する集団の上司のように、常に下から...▶続きはこちら
2009-03-02 18:56

(連載)強い懸念呼ぶ麻生首相の対露アプローチ(1)

袴田 茂樹  青山学院大学教授
 麻生首相とメドベージェフ大統領のサハリンでの首脳会談で、北方領土問題についても話し合われた。結論を言えば、首相の発言やアプローチには極めて深刻な問題がある、ということだ。5月にはプーチン首相を日本に迎えるとのことであるが、わが国首脳の対露政策には甚だ強い懸念を抱かざるを得ない。それについて述べる前...▶続きはこちら
2009-02-28 16:56

国民的選択のときにおける政治家の不在

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 オバマ大統領は、米国の財政赤字が累積で11兆ドルを超える、として緊急事態を宣言した。日本のそれは800兆円、端数はともかくとして8兆ドルである。米国の人口もGDPも日本の約3倍であることを考えれば、日本の「緊急事態」度は米国の2倍以上だといってよいだろう。しかし、最後にそれについて言及した小泉首相...▶続きはこちら
2009-02-27 10:44

民社党はよかった

花岡 信昭  ジャーナリスト
 先日は「東京民社協会」の会合に呼ばれて講演してきた。民社党という政党は現在、民主党に吸収されてしまっている。だが、旧民社系の議員らがこういう組織をつくって頑張っている。呼ばれたからといってヨイショするわけではないのだが、民主党がかつての民社党と同様の政治信条、理念を全体として持っているのであれば、...▶続きはこちら
2009-02-26 15:42

第2回「国際アジア共同体学会」シンポジュウムのご案内

林 亮  国際アジア共同体学会事務次長・創価大学教授
 国際アジア共同体学会は食糧安全保障、グリーン・ニューディール、資源争奪をテーマに、下記の要領でシンポジウム「東アジア食糧環境エネルギー共同体をつくる」を開催いたします。
 
 当日は、谷口誠・元国連大使、高木勇樹・前農林漁業金融公庫総裁、原洋之介・政策研究大学院教授、植田和弘・京都大学教授、小...▶続きはこちら
2009-02-25 20:16

総理大臣の器を問う

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 「地位が人間を作る」という意見もあるが、逆に「やはり野に置けレンゲソウ」というのも事実だ。幕内上位で三役をコロコロ倒している頃には魅力があったが、三役になったとたんに迫力がなくなり、どうかすると八勝七敗で在位新記録を更新する、という大関が現れたりする。力士はともかくとして、器ではない人間が、政界や...▶続きはこちら
2009-02-24 15:38

常任副議長だより(4):「第211回国際政経懇話会」について

村上 正泰  東アジア共同体評議会常任副議長
 今回の「常任副議長だより(4)」では、さる2月18日(水)に開催された第211回国際政経懇話会のもようについて、所感を述べます。国際政経懇話会とは、東アジア共同体評議会が、その姉妹団体である日本国際フォーラム、グローバル・フォーラムとともに、毎月1回定例的に、時局を中心とした外交・国際問題について...▶続きはこちら
2009-02-23 22:10

欧州統合の父、ジャン・モネのシンプルさ

近藤 健彦  明星大学教授
 昨年末に日本関税協会が私の全訳でジャン・モネの回想録を出版した。本屋の店頭で見かけたという話は聞くが、売れているという話は聞いたことがない。ジャン・モネのキーワードはシンプルである。彼の欧州統合の構図は、端的に「仏独融和」であり、これを米国に反対されずにやったことである。

 これになぞらえれ...▶続きはこちら
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東アジア共同体評議会