上記のTobias Harris氏がその論文のなかで言及しているが、アウレリア・ジョージ・マルガン(Aurelia George Mulgan)というオーストラリアの日本研究者が2000年に、すでに「Japan's Political Leadership Deficit」という論文を発表しているそうだ。10年も前からすでに我が国の国家指導者の脆弱さが、日本以外の国々ですでにアカデミックな研究対象となっていたことになる。このような日本研究は、従来の日本論とはまったく異なる視点に立っているといえる。