大統領選でバイデン氏が勝利を収めたことが判明すると、大規模不正をいかにもみ消すかが死活的な課題になった感がある。ここで登場するのが大手メディアの出番であったのではないか。投票日直後から不正など全くなかったと大手メディアがこぞって連呼したのには、こうした背景があったのであろう。大手メディアは選挙不正の報道を一切行っていないが、それをどう思うか聞かれると、上述のジュリアーニ氏はメディアの「バイアス、腐敗、怠慢」であると断じた。(op. cit., “Giuliani says invalid ballot in Wisconsin would overturn election if tossed.”)しかし、そうした大手メディアの誤った姿勢が米国民の多くに計り知れない違和感を与えることになった。と言うのは、大手メディアが不正を隠そうとしたが、この間、保守系メディアが使命感に駆られたかのように不正事件の数々を連日のように報道し続けたからである。大手メディアは米国民をどのようにでも操れると考えているかもしれないが、彼らが思っているほど米国民は単純ではない。それが不正についての上述の世論調査につながっているのであろう。大規模不正が蔓延した今回の大統領選挙は米国の歴史に残る、癒すことのできない禍根を残すことになったことは明らかであろう。しかも今回、米国民の多くは大手メディアの報道が信用と信頼に足るものなのか否か、真剣に考えさせられる契機になったと言える。