「フォックス・ニュース」などを始めとする保守系メディアを除けば、大手メディアは2020年米大統領選直後から今日まで選挙において不正は一切なかったという立場を堅持している。不正は一切なかったのか。それとも、米国民の相当数が感じているとおり、大規模不正が実際に行われたのか。もしそうであるとすれば、不正はなかったとする虚偽の情報をメディアが意図的に流したことになる。そうであるとすれば、何故なのか。この問題を突き詰めていけば、2020年大統領選の深層に潜む暗部に突き当たらざるをえない。大規模不正があったとすれば、当然のことながら実行犯達がいて、その背後には首謀者がいるはずである。そして彼らを庇っている者達がいることになる。大手メディアは不正が全くなかったとの一点張りであるが、大規模の不正があったと疑う米国民の数が日増しに増えた。12月6日から9日に行われた「フォックス・ニュース」による世論調査は選挙不正に対する米国民の認識を正確に示した。「大統領選はトランプから盗まれた」かどうかという質問に対し、全体では36%、トランプ候補への投票者では77%、共和党員では68%、無党派層では26%、民主党員では10%が大統領選は盗まれたとみている。(“Sen. Hawley blasts ‘hypocritical’ Democrats over election count objection, points to Bush race,” Fox News, (December 30, 2020.))
不正の全容が解明されるには時間がかかるであろうが、激戦州で明らかに勝敗を左右する程の大規模な不正が行われたと少なからずの米国民が感じていることは確かである。これに対し、トランプ氏は選挙不正を行ったものに政権は譲れないと、12月11日にツイッターに書き込んだ。トランプ氏曰く、「各激戦州で何十万票もの合法票で負けた者にどうして勝利を与えることができるのか。正統性を持たない大統領がどうやって国を運営するというのか。」(@realDonaldTrump(December 11, 2020.))大統領選の勝敗を確実に覆すような大規模な不正が行われたとすれば、誰かが不正を実行したことを物語る。それでは一体誰が不正を行ったのか。不正がバイデン票の獲得につながった点を考慮すれば、各激戦州の民主党関係者達が一番先に疑われることになろう。しかも後述するとおり、激戦州の主要都市の集計場で11月4日の深夜に実行されたとみられる不正事件は前々から周到に準備された組織的な犯罪に間違いなく、いわば同時多発的に起きていることを踏まえると、司令塔と言うべき首謀者が存在したはずである。また郵便投票を巡る不正について幾つかの決まった類型がみられることから、各激戦州の民主党関係者達がばらばらに行ったとしても、中央からの指示に従い実行されたとみられる。この点に触れ、12月7日に「フォックス・ニュース」の番組で、トランプ弁護団を率いたジュリアーニ氏(元ニューヨーク市長)は首謀者について「ワシントンの何者か(somebody in Washington)」と口を滑らしてしまった。(“Giuliani says invalid ballot in Wisconsin would overturn election if tossed,” Sunday Morning Futures, Fox News, (December 7, 2020.))ジュリアーニ氏は首謀者が誰なのかおおよそ見当をつけているのであろう。