リチャード・アーミテージとジョセフ・ナイの名を冠した "The U.S.-Japan Alliance: Getting Asia Right Through 2020"(Center for Strategic and International Studies, February 2007)を読んだ。このレポートは2月16日に発表され、日本でも話題になった。特に、28頁以降にある "Recommendation for Regional Politics" という部分で、日米同盟と中国の関係強化をうたっていることに注目が集まったようである。このレポートそれ自体は、日米同盟の強化と地域の安定を目指したもので、大枠として2000年10月のアーミテージ・レポートと方向を同じくする。しかし、確かに中国認識は大きく異なり、台湾に対しても直接的な交流をふくめ両岸関係の強化を勧めている。