『ウォールストリート・ジャーナル』紙11月11日付で香港科学技術大学の David Zweig 教授が「最近中国の対外姿勢がとみに強硬になり、軍の発言力も増していることについて、中国の中でも懸念が表明されている」と言っています。すなわち「最近の中国訪問で驚いたのは、中国の国際政治専門家たちが中国の挑発的言動に懸念を示していることで、彼らは、初めて、対外問題は外国の挑発でなく中国自身の振る舞いによって引き起こされていることを認めた。尖閣問題でも、船長の釈放によって中国は勝利したのに、なおも日本に謝罪を要求し、3都市で抗議デモを許したのは行き過ぎであり、さらに、3都市で同時にデモが起こった背景には、政府の関与があったのではないかと疑っている。諸外国はこうした中国をどう扱えばよいか思案しているところだろうが、中国の中でも、自国の興隆をどう扱うべきかについて懸念があり、この問題への中国政府や軍の対処に信頼を持っていない」と指摘しています。