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2020-09-10 07:17
(連載2)次の日米のリーダーと東アジアの政策
岡本 裕明
海外事業経営者
日本人は比較的コンサバであります。ずっと変わらないでほしいと思う人が他国に比べて多いと思われますが、日本が島国で安泰としていた時代はとうに過ぎました。とすれば、安倍政権を通じて守ってきた保守と訪日外国人や外国人労働者にみられる開国する部分のバランス感覚を持ち合わせている人が望まれます。最近は英語ができる政治家も増えてきましたが、英語をしゃべる能力は道具にすぎず、国際スタンダードを理解してコミュニケーションができるかが最も重要なところです。個人的には次期トップを選ぶうえで最重要なポイントの一つと考えます。安倍首相が民主党政権で落ち込んだ経済を復興させる「経済の安倍」を売りにしましたが、次期首相はいわゆる「国際派」がキーになると考えています。
日本がトランプのアメリカとあと4年半付き合うのか、バイデンのアメリカと付き合うのかを考えたとき、どちらが大統領になっても絶対不可欠なのは、グローバルな視点に立ち論理性をもって世界のトップを説得し共鳴を得らえるか、であります。東アジアと日本の関係をどう築くかは、二国間だけをみていては見誤ります。相手国やそのライバル、同盟国との連携ぶりを含めて俯瞰し、中期的戦略に立てるか、であります。
私の見立ては、中期的に朝鮮半島はより左翼化し、中国との連携が密接になるとみています。中国の野望は、半島を絶対に自国には組み入れずに(歴史的にも一度もそうしていません)一方でかつてのような服従の同盟関係を築いていくとみています。明治時代以降、日本が朝鮮半島政策を推し進めたのはロシアの南下政策を恐れたからでした。中国が半島の服従関係の構築をなし得た場合、日本は中国の膨張政策を阻止する防戦が重要な課題になってきます。アメリカは日本、台湾、フィリピンとのタイアップをより強化せざるを得ないでしょう。韓国との疎遠感は引き続き、継続するとみています。
その場合、日本が中国の影響を受けない政策の強化は絶対不可欠になります。TikTokやファーウェイの情報漏洩が問題されていますが、日本はスパイ天国であると同時に煽動をされやすい傾向があります。小銭をつかまされて重要な情報をすぐに出してしまいます。今、我々は何を守らねばならないのでしょうか?日米政局が揺れる中、東アジアは虎視眈々と次のステップの戦略を進めているという現実に目を向けるべきでしょう。(おわり)
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(連載1)次の日米のリーダーと東アジアの政策
岡本 裕明 2020-09-09 22:25
(連載2)次の日米のリーダーと東アジアの政策
岡本 裕明 2020-09-10 07:17
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