ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2017-07-14 19:20
(連載2)衆議院解散時を間違えた安倍首相
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
安倍内閣支持率もずっと続くとは限らない。実際に、この5月、6月の間に、内閣支持率は急落している。安倍首相はリスクがこれだけあるにも関わらず、解散のカードを先延ばしにしたのだ。 私は昨年、何度も安倍首相による解散の可能性を指摘してきた。結局、この予想は外れたわけだが、これは私が予想を外したというよりも、安倍首相が絶好のタイミングを外した、といえると思っている。
次の衆議院選挙は自民党にとって厳しい選挙になる可能性がある。安倍内閣の支持率は急落し、自民党のイメージも落ちてしまった。民主党政権の失敗から「やっぱり自民党」という声があり、それが安倍内閣の支持率を支えることにも繋がっていた。強い追い風があるわけではないのに、自民党は国政選挙で勝ち続けた。
しかし新たに期待できる勢力が浮上してきたら、一気に票と議席を失ってしまうのだ。都議会選挙はこのことを明確に示している。しかも小池知事が率いた都民ファーストの会は自民党の盟友のはずの公明党と選挙協力を組んだのだ。連合もかなり支援した。国政に対応する小池新党ができたら、相当な「風」が吹く可能性がある。
内閣支持率が急落し、都議選で敗北した状態をみると、今年中の衆議院解散は難しい。選挙区の区割り問題もある。とすると来年の自民党総裁選直後の解散総選挙が有望とみられるが、これは小池新党に準備期間を与えるようなものでもある。安倍内閣は安定した政権というイメージがあったが、解散時を間違えた今、不安定要因が噴出している。政界再編の動きの予感がする。(おわり)
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
(連載1)衆議院解散時を間違えた安倍首相
児玉 克哉 2017-07-13 13:44
┗
(連載2)衆議院解散時を間違えた安倍首相
児玉 克哉 2017-07-14 19:20
一覧へ戻る
総論稿数:4661本
東アジア共同体評議会