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2017-07-13 13:44
(連載1)衆議院解散時を間違えた安倍首相
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
安倍首相の解散総選挙はいつあるのか。ここ1年くらいの間、このテーマが話題になった。最近まで安倍内閣支持率は高止まりになっていて、いつ行ってもおかしくない状態だった。衆参同時選挙の可能性もあったが、これは熊本地震もあり、実現しなかった。その後、民進党代表選時に蓮舫氏の二重国籍問題が話題になり、民進党劣勢の中で秋に行うというタイミングもあった。年末・年始の衆議院解散も現実味のあるオプションであった。国会で予算成立直後の解散という手もあった。しかし、安倍首相は解散のカードを切らなかった。
このどのタイミングでも自民党は勝利したと思っている。おそらく今後も安倍内閣の高支持率は続き、対抗する民進党の浮上はないと踏んでのことだろう。個人的には私は、衆議院選挙が2年ごとに行われるような状態は好ましくないと思っている。衆議院議員は常に選挙を念頭に活動せざるをえなくなり、政策よりも選挙区対策が重要になるからだ。また時の総理大臣が自分に有利なように解散できる仕組みも問題と思っている。4年間任期を全うするのが普通になるべきだ。
その個人的な想いはさておき、安倍内閣・安倍自民にとっての解散時期を考えると、やはり今春までに行っておくべきだったと思う。「一票の格差」を是正する衆院選挙区の新しい区割りが7月16日にも施行される。19都道府県の97選挙区で小選挙区の区割りを見直すことになる。自民党の地盤の地域の議席が減るわけで、基本的には自民党に不利な状況になる。その前に、解散総選挙を行うものと予想していた。
また小池新党の可能性はずっと話題となっている。小池塾には3000人とも4000人ともいわれる塾生がおり、その中のかなりの人は政治家を志望しているという。民進党がまた風に乗るには少なくとも長い時間がかかるが、新党は一気に風に乗る可能性がある。これも自民党にとってはリスクとして考える必要がある。また国際情勢もトランプ大統領の出現もあり、不安定だ。朝鮮半島問題もどのような展開になるか予想し難い。必ずしも安倍自民に都合のいい変化になるとはいえないのだ。(つづく)
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