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2015-05-23 05:16
(連載2)CO2、財政の危機は、今すぐ対応せよ
鈴木 馨祐
衆議院議員
残念ながら政治の中でも、「温暖化は100%科学で証明されたわけではないから負担を伴う排出規制のような対策は先送りしても大丈夫だろう」「金利は実際に上昇していないしむしろ下がっているのだから歳出削減のような痛みを伴う対策は先送りしても大丈夫だろう」という先送りの傾向が根強くあります。どちらの問題でも、総論としては賛成であっても、議論が各論となり具体的な対策になった瞬間に反対論が勢いを増すことがしばしば見受けられます。
その結果として、社会保障を中心とした財政規律の緩みがなかなか是正されず、石炭火力発電所の新設が大手を振って進められるなど、世界的にはあり得ないような動きが一部勢力によって強引に推し進められてしまう場面が散見されます。幸い、安倍政権においては、歳出削減・財政再建、そして温室効果ガス削減目標等について、与党の一部の暴走を食い止めるような明確な方針がしっかりとしっかりと示されています。これが最終案の段階でしっかり残されるかどうかが極めて重要です。
私も微力ではありますが、所管分野については政府の一員として、そして所管以外の分野については党の会議などの場でこの国や世界の将来を危うくするような議論を食い止めることができるよう全力で戦っていきたいと思います。特に地球環境の問題は、日本だけの問題ではなく新興国も含めた世界全体をどう巻き込めるかという国際政治の問題です。日本としても明確な発信が求められます。
しかし、何よりも大事なのは国民ひとりひとりが危機感を共有することです。そのことなくしては、絶対的に必要なものであっても改革の具体策が痛みを伴うものであれば、それは一歩も前には進みません。そうやって手遅れになる、もしくは対策が遅れたことでより多くの負担をさらに背負い込むことにもなりかねません。将来の負担を最小限にするためにも必要な対策を正しいタイミングで前に進めることができるように、皆さまの力を貸していただきたいと思います。(おわり)
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投稿履歴
(連載1)CO2、財政の危機は、今すぐ対応せよ
鈴木 馨祐 2015-05-22 10:26
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(連載2)CO2、財政の危機は、今すぐ対応せよ
鈴木 馨祐 2015-05-23 05:16
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