まず基本的な方向性としては、①ヨーロッパのみに有利となっている削減目標の基準年を変更すること、②産業セクターについては現時点でのBAT(Best Available Technology)の積み上げでどの程度の削減が可能なのかを確定させ、イノベーションによるそこからの頑張りをどの程度算入するか、③原発については政策判断としてニュートラルでいられるようにいくつかのケースを想定して数値を出すこと、④民生については自発的な手法に頼らざるを得ないながらLED化のように出来ることをある程度強制力を持って進めた場合や他のインセンティブ付けの手法の活用による伸び代を考慮すること、⑤自動車等の移動部門についてもBATの普及を仮定としておいて算出すること、等は考えねばなりません。