この射程であればアメリカの全土が射程の範囲内に収まることとなります。まだこのミサイルの詳細ははっきりしていませんが、車載型の固体燃料のミサイルである可能性も高く、そうであるとすれば、アメリカとの比較で差を大きく詰める要素ともなり得ます。ここのところ、いわゆるA2/AD(Anti-Access and Area Denial)、すなわち、日本の関係するケースでいえば、アメリカ軍が西太平洋や東シナ海にアクセスしにくい環境を作り、さらには当該地域でアメリカ軍が行動しにくい状況を作る、ということが中国の軍事戦略の基本概念と言われています。アメリカの全土を射程におさめ、しかも発見が困難なタイプのICBMを手に入れたということは、中国にとって非常に大きなステップといえます。