アフリカに対する開発援助については「TICADⅣを主催します」「中国の積極策に対抗して新たなイニシアティブを展開します」「日本頑張ってます」と浮かれた口調の目立つ昨今だが、日本のアフリカ政策は世界からどのように評価されているかについて、頭から冷水をぶっかけられたような報告書が刊行されているのを知っておくのも意味があるだろう。Center for Global Development(CGD)というのは、アメリカの開発関係シンクタンク。毎年先進21カ国の開発援助を7つの指標に基づいて評価しており、その結果はCDI(Commitment to Development Index)として公表されている。今年は、特にアフリカについての各国開発協力の成果を別に評価し、これを公表した。7つの指標とは、(1)開発援助、(2)貿易、(3)投資、(4)移民受入れ、(5)環境、(6)安全保障、(7)技術移転で、総合評価において、日本は21カ国中最下位にランクされた。