昨年の全人代で常務委員会に関しては基本的に習近平国家主席のイエスマンだけになった。しかし、その様になったところで、会議をしなければならないということに変わりはない。そのような場合に「独裁者」がおこなうことは「会議を開かなくても行動できる自由」を求めるようになり、権力を強める行動になる。1933年3月 23日、当時のドイツの議会は、議会や大統領の承認なしに政府が立法権を行使できる法律である「民族および邦の危機を除去するための法律」(Gesetz zur Behebung der Not von Volk und Reich)が制定された。いわゆる「授権法(全権委任法)」であり、制度的にナチスの独裁を認める法律となった。当初は4年間の時限立法であったが、更新を繰返し、ナチスの独裁に合法性を与えることになった。