2021年1月20日にバイデン政権が発足したが、同政権は今後、これまでどの政権も経験したことがない問題に悩まされる可能性がある。その問題とは政権が立脚する成立基盤の正統性に由来するものである。政権の正統性をなによりも担保するのは大統領選における揺らぐことのない勝利であることは間違いがない。ところが、2020年米大統領選でのバイデン氏の勝利はこの点がはなはだ疑わしいと言わざるをえない。同大統領選において前代未聞と言える空前規模の不正が行われたことは否定できない事実である。11月3日の投票日直後から今日まで、米国でも日本でも大手メディアが選挙不正について全くと言っていいほど、報道していないことから、公正な選挙を通じバイデン氏が新大統領に選出された印象を与えるが、現実は相当違うと言わざるをえない。未曾有と言うべき規模の深刻な不正が行われたことは米国民の間では公然とした事実である。12月6日から9日に行われた「フォックス・ニュース」による世論調査は選挙不正に対する米国民の認識を正確に示している。(ほとんどの大手メディアは不正など全く行われなかったとする立場から、不正についての世論調査がそもそも存在しないのが実際である。)上記の世論調査によると、「大統領選はトランプから盗まれた」とみる世論は驚くべき数字を示した。それによれば、全体では36%、トランプ候補への投票者では77%、共和党員では68%、無党派層では26%、民主党員では10%が大統領選は盗まれたとみている。(“Sen. Hawley blasts ‘hypocritical’ Democrats over election count objection, points to Bush race,” Fox News, (December 30, 2020.)米国民の相当数が大統領選で勝敗が覆るほどの大規模かつ深刻な不正があったと認識していることは尋常な事態ではない。