ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2017-03-18 06:19
(連載2)注目される韓国の次期大統領選挙
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
次期韓国大統領選は、韓国の行方を占うものになる。朴大統領は、親中路線を走り、反日・疎米路線であったが、政権の最後の方で、日本との妥協、アメリカ回帰路線をとり始めていた。朴大統領の支持率が急落する中で、朴路線の否定が次期大統領選のポイントとなった。現在のところ、親中、反日路線が生まれそうだ。アメリカとの関係も相対的には疎遠政策になる可能性が高い。
現在、最大野党「共に民主党」の文在寅前代表が、支持率で他の候補を大きくリードしている。現時点での支持率の差が大きいので、よほどのことがなければこのまま文在寅氏が次期大統領となりそうだ。文在寅氏は親北、反日路線を打ち出しており、THAAD配備についても見直しの可能性もある。中国寄りの政権運営になるだろう。中国がさらに韓国に圧力をかけつつあるのは、次期大統領選挙を踏まえてのことだ。THAAD配備を見直し、北朝鮮、中国政策を緊密にする政治家を大統領にするようにというメッセージといえる。
忠清南道知事の安熙正氏と大統領権限代行首相の黄教安氏が2位争いを演じている。安氏も黄氏も北朝鮮には慎重で、アメリカとの協調を踏まえる路線を取るのではないかとみられている。文氏との支持率の差は大きいが、安氏も黄氏も支持率を伸ばしており、2ヶ月弱の間にはどのようになるかはわからない。
次期大統領選は、韓国の将来路線を占う大きな意味のある選挙となる。ちょっとした舵のミスで、韓国は大きく揺らいでしまう。まずは、誰が次期大統領となるのか。そしてその新大統領がどのような政策を打ち出すのか。混乱の朝鮮半島は、日本にとっても大きなリスクである。注意深く見守る必要がある。(おわり)
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
(連載1)注目される韓国の次期大統領選挙
児玉 克哉 2017-03-17 13:51
┗
(連載2)注目される韓国の次期大統領選挙
児玉 克哉 2017-03-18 06:19
一覧へ戻る
総論稿数:4661本
東アジア共同体評議会