”a time for every matter under heaven\"(天の下、どんな物事にも時がある)という聖書の語句を、学生時代英語の時間に学習した。まさに、物事にはタイミングがあるのだとの思いが強いこの頃である。最新の『文芸春秋』において、元米国務省高官だったケビン・メア氏が「本来、普天間基地問題は19年前の橋本政権で移設合意がなされ決着済み、当時、沖縄の知事、市長は皆同意した」と述べている。そこに至るまでには、沖縄県民はじめ橋本総理以下の政権担当者、自民党内の関係者、米軍関係者たちの、沖縄県民の苦衷に少しでも寄り添うべくなされた、懸命な諸努力があり、妥協の産物でもあった。