1971年に尖閣諸島の領有を主張し始めた北京政府の狙いが、この番組によって明瞭に示されている。尖閣諸島の下に眠っているかもしれない資源を、日中で共同開発する方向に持って行こう、ということだ。外交交渉で解決となれば、双方の妥協が必要だが、現在は、その第二段階にあり(第一段階は領有宣言)、民間の「活動家」などを使って、挑発を繰り返し、「紛争」を演出している。今回は、日本人右翼(「環球時報」編集長 Hu Xijin によれば「猿」)が簡単に挑発に乗ってくれたので、効果はてきめん。国際的に広く「紛争」として印象付けることに成功した。つぎの第三段階は、国際的協議機構の設立だが、その実現に一歩近づけたという自信が、北京大学・国際関係学部教授という「外交専門家」の温厚な発言に現れている。