一体日本にはこれほど人材が払底してしまったのか、と慨嘆したくなるほどの歴代防衛大臣(に限らないが)の体たらくである。が、今回はそれについてではない。スーダンに派遣された日本のPKP部隊を、バングラデシュ軍が警護に当たる、という国会答弁が先日なされたことについて改めて考えてみたい。参考までに、バングラデシュは一人当たりGDPは700ドル未満。日本の無償ODAの対象国である。どうして経済大国日本、軍備の近代化率においては世界でも有数の自衛隊が、バングラデシュ軍に「守って頂」かなくてはならないか。ことは憲法第9条と、それに基づく交戦規定(Rule Of Engagement)にあることは明らかだ。