総合的には菅が有利で、小沢が猛追するパターンだが、議員票では小沢が上回りかねないということ自体が、この政党の立ち位置を物語っている。代表選は「菅 Vs 小沢」の戦いに加えて「小沢 Vs マスコミ」の側面が色濃く出た。全マスコミを敵に回したのが、小沢立候補の実態であった。普通ならひとたまりもなく泡沫(ほうまつ)候補に押しやられるところだが、野党第1党である自民党議員数187人を上回る議員が小沢支持に回るという事態である。「政治とカネ」党でも結成すれば、選挙でゼロになるまでは国会で幅を利かせられる数だ。ある意味でマスコミの力の限界を見せつけているのが、小沢支持勢力の姿だ。