WikiLeaks(ネット)が さる7月25日に、9万2千点から成るアフガニスタン戦争に関する機密文書『アフガニスタン戦争日記(Afghan War Diary, 2004-2010)』を暴露、掲載した。しかも、その発表にあわせ New York Times(米)、Guardian(英)、Spiegel(独)各紙の電子版も解説記事を掲載したために、それはメガトン級の衝撃をホワイトハウスに与えている。
New York Times 誌では、パキスタンがアメリカからの支援を受ける一方で、アフガン・タリバンを支援して、ISAFへの攻撃をバックアップしていることを取り上げ、アメリカ政府のアフガン政策に疑問を投げかけた。The Guardian 誌や Spiegel 誌は、タスクフォース373というアフガンにおける暗殺部隊(暗殺対象はタリバンやアルカイダのメンバー)の活動をとりあげ、その非合法性や非人道性に着目、またこれまで隠されてきた市民の犠牲に焦点を当てて、この戦争の惨状を浮き彫りにした。