この新機構設置に対するASEAN関係域外国の反応はまだ必ずしも明らかでなく、日程等を含め調整中とみられる。本年の第1回会議以後定期的開催が予定されているが、当面3年に一度とされ、参加域外国の追加については、ASEAN全加盟国の全会一致により招請する場合にのみ限定されている。“ADMM-Plus”に関するASEAN側コンセプト・ペーパーによれば、“ADMM-Plus”は、ADMMと一体(an integral part)をなし、「ASEAN政治・安全保障共同体」に向けての「ADMM」の重要な域外諸国との地域協力活動と位置づけてられており、将来の東アジア共同体構想のあり方とも密接な関連を有することとなるとみられるので、本年10月のASEAN+3首脳会議、東アジア・サミットとともに、今後の動きに十分注視していく必要があろう。