ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2009-03-31 10:07
民主党に外交・安保政策をまかせて大丈夫か
花岡 信昭
ジャーナリスト
北朝鮮の弾道ミサイル発射実験が迫っているときに、国会決議から「国連安保理決議に明白に違反」という文言が削除されたという。こういう弱腰の姿勢を見せてしまうのはよくない。「親北」勢力をきっちりと見据える必要がある。共産、社民、国民新党の3党の要求によるものだ。自民党は早期に全会一致の国会決議を行うことを優先させて、これを飲んだという。「弾道ミサイル」ではなく、「飛翔体」という表現にしたというのも、なんともはやだ。
共産、社民両党が「北朝鮮は人工衛星としており、明白に国連決議違反と言えるのか」と難色を示し、国民新党も外交面の配慮が必要として、これに同調した。民主党をまじえた野党4党の国対委員長会談で、「国連決議違反」などの部分について原案修正を決めたという。共産、社民両党が北朝鮮への配慮を示したのは、まだ分かる。そういう政治的スタンスに立った政党だ。
これを民主党が受け入れてしまうというのは、なんとも情けない。野党第一党としてのリーダーシップのかけらもない。「小沢問題」で、それどころではないのか。それとも、次期総選挙でこの両党には世話になるから、ここで譲歩してみせたのか。北朝鮮に対しては、こちら側が少しでも弱みを見せてはいけない。向こうはそこをついてくる。一致して強硬路線でことに当たらないと、パワーが出てこない。
民主党は政権奪取を宣言しているのだから、何につけ、政権担当能力があることを証明していかなくてはいけないはずだ。こういう局面で及び腰の姿勢を見せてしまうと、「民主党に外交・安保政策をまかせて、果たして大丈夫なのか」という疑問が、またぞろ高まることになる。
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
一覧へ戻る
総論稿数:4661本
東アジア共同体評議会