そのような条件の中で日本は当面、アメリカの新大統領候補周辺と2つのことを良く議論していくべきだ。1つは、アメリカがアジアにおける紛争から身を引きたい気持ちは理解できるが、それも度が過ぎれば中国にアジア政策を丸投げする結果になるだろうし、また世界で最も高いテンポで発展している地域における米国の利益をも害しかねないということだ。もう1つは、そのようなモンロー主義的行きかたの対極にある志向、つまりマッケイン、オバマ双方の陣営で唱えられるようになっている League of Democracies についてである。