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2025-03-22 18:35
AIBOの技術で作られた人を捕らえるロボット警察犬を中国が開発
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
ロボット警察犬が中国・北京に登場したの報道があった。数年前、と言ってもまだ私が国会新聞社にいた頃であるから、10年以上前になると思うが、中国がAIBOの技術者を探しているということ、そして高値で雇うということを言っていた。当時、首相であった鳩山由紀夫の関係者と名乗るブローカーからの話であったが、AIBOの技術者をかなり血眼で探していた。その高値の2か月分がもらえるから探してくれという依頼を受けたのである。もちろん断った。ちなみに、AIBO(アイボ)は、ソニーが1999年より販売しているペットロボット(エンタテインメントロボット)のシリーズの事を言う。AIBOは、全長約30cmの動物型ロボットである。4足歩行ができ、子犬に似た動作をし、ユーザーとのコミュニケーションを介して成長するように設計されている。 専用のメモリースティックを介して、ユーザーが自らプログラミングすることも可能である。「自律型エンタテインメントロボット」と開発販売していたソニーは言っていたが、一般には「ロボット犬」や「犬型ロボット」と呼ばれていた。
2000年に第二世代の「ERS-210」を発売。以後、本体やソフトフェアの機能拡張、販売価格の切り下げ、「ライオン」「クマ」などのデザインバリエーション展開を続け、ソニーマーケティングによるデモイベント等も実施されてきた。1999年から2006年までの7年間において、全世界の累計販売台数は15万台を上回った。しかし、2003年4月の株価急落(ソニーショック)によって経営状態が悪化し、出井伸之会長は2004年の経営会議でロボット事業からの撤退を命令、2005年に就任したストリンガーCEOによるエレクトロニクス機器部門のリストラ策として、CLIEや電子辞書と共に生産終了となった。
この技術者を探しているというのである。
さて、その内容が10年たって、今回のニュースのように中国で警察ロボット犬、または中国の軍用ロボット犬になっている。まさに日本の1999年代の技術を基に、中国が日本人を含めた「敵とした人」を殺する(または攻撃する)ためのロボットに変化したのである。当然に当時は「平和利用」などと言っていたが、全くそのような形にはなっていない。「自律型エンターテイメント」が、「自律型ロボット兵器」になるのである。2004年にヤマハのラジコンヘリコプター技術を横流ししたヤマハの部長が、そのままCOCOM違反で逮捕されたにもかかわらず、鳩山内閣の時には、まさに政権関係者と名乗る人々(本当に関係しているかどうかはわからないし、また鳩山元首相の今の行動を見れば本人が深く関与していたことも十分に考えられるのであるが)は、日本の技術で日本人を殺す技術を作っていたということになるのではないか。そのようなことをしていたということが許されるのであろうか。
さて、逆に言えば「本人にとっては多少高めの値段でも数十年後の日本を占領できる為の投資」と思えば安いものである。日本人の技術者を招聘するなどとして、中国政府がその様に軍事技術に転換している例は、今や枚挙にいとまがない。日本学術会議なるところは、軍事技術に反対するなどと言っていながら、そこで培った技術は隣国中国が日本人を殺すための技術を輩出していながら、そのことを全く問題視しないし、また、警告も発していない。日本人を殺す勢力の味方をしているのに過ぎないのである。もう一つ言えば、「日本が捨てた技術」をうまく利用すれば、このように使える。日本はいつの間にか技術を失ったのはなく、「技術の持つ本当の価値を、日本国内の政治思想や偏ったものの考え方で、価値そのものを見る力を失った」ということでしかないのである。ある意味で中国はその技術をよくわかっているということなのかもしれない。そしてそのように日本の国の思想を偏らせたことそのものが大きな陰謀なのではないか。その大きな陰謀下で、小さな陰謀によってAIBOが警察犬や軍用犬に変化するのである。そしてそのうち嫌既にできているかもしれないが、そこにドローン技術を着けて、自爆型軍用ロボット犬などが開発される日も近いのだ。
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