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2022-05-13 19:57
韓国新政権発足と日韓関係の現状
真田 幸光
大学教員
この5月に、韓国ではユン・ソクヨル(尹錫悦)新政権が発足した。そのユン政権が、「日韓関係の改善姿勢」を示していることから、期待も高まっている。しかし、現実的には、歴史教科書、靖国、徴用工、慰安婦などの問題も依然として横たわっており、予断を許さぬ状況にある。
こうした中、韓国の大法院(最高裁)は日本の三菱重工業に対して、元女子勤労挺身隊員らへの賠償を命じた判決を巡って、韓国の大田地裁が同社の差し押さえ資産のうち、更に特許権2件の売却命令も出している。これは、原告側の支援団体が明らかにしたものであり、日本としては、やはり、じっくりと韓国側の出方を見てから、今後の日韓関係のあり方を総合的に考えていくべきであろう。
一方、ハワイにて日韓外相会談が開催されたが、佐渡金山の問題などもあり、議論は平行線となった後、日韓両外相は米国のブリンケン国務大臣との日米韓三か国外相会談に臨み、北朝鮮問題などについて協議した。尚、こうした中、2020年3月から中断されている羽田空港と韓国の金浦空港を結ぶ航空便の運航が、遅くとも来月初旬までに再開されるとの見方が出てきている。金浦―羽田線を6月初めから再開することで日韓両国政府が合意し、再開時期は前倒しされる可能性もあるともされている。
そして、これを受けて日本航空、全日本空輸と韓国の大韓航空、アシアナ航空が金浦―羽田線の運行再開を航空当局に申請したとも見られている。日韓関係の現状、そして新型コロナウイルス感染拡大状況も含めて、時期尚早ではないことを祈るのみである。
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