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2021-10-12 11:02
外交における夫人の役割
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
10月9日付本欄の拙稿「女性の社会進出」を読んだ知人から、末尾の文芸春秋最新号の記事につき、突然に芹洋子の名前が出たり、随筆「日本にもディベート教育を」についてなぜ必見なのかもう少しわかりやすく書けと言われた。日本は、夫人の外交活動について、主として社会欄で扱う。政治欄で主題にすることは少ない。キリスト教徒は聖書の創世記に、人が一人でいるのは良くない、パートナーが必要だとして、アダムとイヴが存在するように西側諸国では社交は夫婦単位で行われることが多い。以前の江沢民夫人は、米に行きクリントン大統領の晩餐会に臨み、何も食べないので心配したクリントンが、「奥様、どうかなさいましたか?」と尋ねた時、「食事は済ませてまいりました」と答え、クリントンを唖然とさせた挿話がある。
今の習近平嫌いの中国知識人でもこの挿話を覚えていて、今の習近平夫人は立派なものだと誇らしげにかあるものもいるほどだ。ご主人を助け、国家行事の重要な役割、まあ広告塔かもしれないが、はたしている。プーチンが、夫人にコートを着せたシーンは国際場裏で評判だし、あの口の悪いトラランプも夫人については絶賛している。夫人は、「国家一級演員」の称号を持つ、中国人民解放軍の歌劇団のジェネラルの肩書を持つ軍人でもある。習近平は一度結婚しており、その時の夫人は、外交官の令嬢で、中国を嫌い英への移住を主張し別れたともいわれたいる。香港の新聞が書いていたが、同夫人は英国の国籍を取り、漢方薬の方面の仕事をしているそうだが、82年に別れてから3年ぐらいは、毎週英国まで国際電話を習近平はかけてきたとインタビユーで述べてもいる。
今のpeng liyuanとは、87年に当時福建省アモイ市副市長時代に結婚。通常、党の最高幹部指導層の中央政治局常務委員会のメンバーとなるとその夫人は活動を控えるものだが、2007年に、Peng夫人は解放軍歌劇団の団長として、日本を訪問している。当時の皇太子ご夫妻、今の天皇ご夫妻と対面もされていると言われる。自分も舞台で歌ったがそのうちの得意な持ち歌が「芹洋子の四季の歌」だった。芹は、日中文化交流音楽大使として中国でも公演を行った。その際、Peng夫人と昵懇になったと言われる。多くの人が、中国や日本で両者があった際、感激のあまり抱き合って喜びあうのを実見している。それで、将来万一日中関係が断絶した場合、芹さんいお願いして、習近平へのメッセージを託することないなるかもしれないと述べたのだ。芹さんは92年にひどい交通事故に会われたそうだが、復活して公演もなされているようだ。
国際場裏の現場でのたうち回る経験をしていた皮膚感覚から申すと、日本の皇室は疑いなく、日本にとり大変な財産だ。普通人の政治家が何回訪れても門前払いでも、皇室の伝統の力でそれを打破する場面を実際に経験すると、不思議な感覚だ。それとともに、靖国神社にA級戦犯を時の宮司が自分の高揚心を満足するためにか行い、海外でどれほど損しているか、海外で悪戦奮闘している人たちの足を引っ張っているかも知れないと思うだけに、皇室に縁のある方がこうした随筆で淡々とその非を説いているのを見ると感激ひとしおだ。
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