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2021-08-30 17:37
軍事知識の必要性
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
我が国は、先の第二次大戦でこっぴどくやられ、今や戦争については見ないふりが多い。見なければ、避けれると思っているかのようだ。しかし、これからの日本は、軍事知識を持たなければ国際社会で生き延びられないだろう。特に、社会の第1線で活動する人たちはだ。国際場裏で会うほとんどの相手は、軍事訓練を受けていたり、知識も極めて豊富だ。睡眠前に、空母図鑑を眺めながら寝るのが趣味みたいなただの軍事オタクとは違い、生きた知識の持ち主なのだ。
アフガンへの自衛隊の派遣騒ぎの際の右から左へとアルバイトの店員を動かすような考え方ではないのだ。派遣を命じられた自衛隊の責任者は、事前の何の前触れもなく動かされたようだ。通常、こうした軍事面での移動は、事前の幅広い情報収集とセットなのだ。これで思い出すのは、2000年代の初めに中国の広東省で、黄浦江をさかのぼってきた仏の巡洋艦の幹部と面会したことがあるが、同人は中国ではなんでも秘密で、海図のようなものは一切提供されず、俺たちのタグボートについてこいとの指示だけだった。はらはらしながら航海してきたと述べた。いまの日本のやり方はこの前近代的な専制政治のもとの状況のようでもある。
地図は国内の陸地についても似たような状況で、北京に長くいた際は、同じ外国人同士情報を交換し、外人用の地図を各自もったりしたが、ある日近郊の天津に用事が出来、腕扱きの運転手を雇い同市を訪れたところ、地図がないため中国人の運転手でも分からず、道の人に聞いても頓珍漢な答えが来て、ますます迷わされたおもいでだ。
我が国のテレビなどの専門家と称する人間は、時としてビックリするほど知識に欠ける。5千人以上も乗組員を要する巨大な艦が、個人の自動車を動かすように時間差おかずに次々と移動させることなど、小学生でも不可能だとわかるのを、とうとうと解説していたのを聞いたことがある。アフガンへ総額70億ドルつぎ込むにあたり、何が起こるかわからない作今の国際情勢下、一種の保険をかける意味での事前の軍事情報入手のための費用項目は必須なのだ。
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