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2021-08-18 18:23
アフガン問題の東アジアへの余波
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
小生の知人に週3回透析を受けているものがいるが、昨日のコロナ騒動は、日本における
透析の治療にも多大な影響を及ぼしているのだと言って、通院している病院が入手していた諸器具、その他が品不足となり、今までベトナムから入手していたそうだが、今や他の地域に手を伸ばさなければならなくなり、そうした品薄状況は問題化しつつあるという。コロナの感染拡大も大変だが、タリバンが全土を掌握したアフガンについても、目が離せない。首都カブールが全面的にタリバンの支配下にの置かれた場合、米など西側に協力していた多くの人々の救出が大問題となろう。もし、協力者たちに多大な犠牲など出た場合、米など西側への世界の非難は避けられない。
最近接触した台湾の知人によると、中国側から、米国頼みだとこうなるかこれで分かっただろう、とうるさいほど行ってくるそうだ。彼は、来年の祭(草冠)総統の再選は、中国側の強圧的な姿勢のおかげで、間違いないと考えていたが、この影響はこれからどう出てくるか予断を許さなくなった、同時に行われる議員選挙にも影響が出てきそうだ、ともいう。彼は、西側陣営でコロナ対策が成功したのは、台湾とNZで、その手法は、中国を見習い強圧的に個人の権利を制限したからだともいう。彼は、タリバンの中国新疆への影響は、中国が強権的にがっちりと国境を固めているし、最近の天津での王外交部長とタリバン幹部との会談などでも分かるように、予防外交の一環として中国は様々な手を打っているのだとも言う。しかし、国際情勢は変転極まりないから、今後の推移を見つめなければならないとも述べる。それは、中国の同地域の仲間の国ともいえるパキスタンにおける、現地中国人労働者などを狙ったテロが頻発してもいるからだ。
台湾のその知人は、自分は香港が今までの特権が少しずつもがれ、中国の他の都市と同じラインになってゆくのも仕方がないと思う。一つの宿命だともいう。西側の言う「自由」「民主主義」などは、今の中国の人々にとり、ぜいたく品なのだとも述べる。それだけ、近代の中国の人々は過酷な虐げられた時代を過ごしたのだ。虐げた当事者には、国内の専制主義者もいるが、今は国内割れを防ぐためもあり、国外の日本や欧米の横暴に焦点を当て、国民にもそれを強調しているのだ。難民が出た場合、思い出すのは、ベトナム戦争後、多くの難民がでて、米や西欧は大々的に引き受けた。東でも日本よりだいぶ人口の少ない豪州が、記憶では2万人それ以上引き受けている。しかるに、ベトナム戦争で大儲けしてマンハッタンの不動産などを買いまくっていた日本は、百人程度でそれもなかなか本土へ入れなかった。そのころ、西側のうちわ話で、日本船が海でベトナム難民を乗せた船に遭遇した場合、日本人船長は、見ないふりをして、進路を変えると言われた。17日には、米英の首脳会談が電話協議で行われ、英は難民2万人を引き受ける旨述べたそうだし、米は自国民や協力者救援のために、1時間に1便のペースで飛行機を飛ばすと言われている。
「ほとんどの先進国では、アニミズム・シャーマニズム・神話に彩られた土着信仰は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった一神教に取って代わられ、合理精神に基づく社旗建設へと向かうことになりました。神道にもみられるようなアニミズム系文化が息づいている日本は、先進国の中でもかなり特殊」(毎日新聞元海外特派員、西川恵氏の著書より引用)日本は、欧米のように表舞台でのパーフォーマスは下手だ。しかし、日本独自の、やり方での世界への真の貢献も可能だ。この特殊な日本の立ち位置を踏まえ、偏狭なナショナリズムに陥ることなく静かに世界平和に協力していくことを考え世界へ発信してゆくべきなのだ。
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