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2021-06-17 08:03
第9回太平洋・島サミットについて
中山 太郎
団体非常勤職員
ロンドンでのG7サミットは終了し、日本は他のサミット国と並んで、開発途上国への、コロナのワクチン提供はじめ、色々な支援を約束させられた。日本は、こうした先進国としての責任や重荷を着実に実施してゆくことが大事だ。我々が思う以上に、今世界における日本への期待を大きい。これで忘れてはならないのは、6月末から予定される、第9回太平洋・島サミットだ。もともとは、三重県で首脳陣を招き開催予定だったが、コロナの影響で、今回はテレビ会議の方式で行うことになった。
我々年配者にとり南太平洋の戦線は、近辺にいまだ忘れえない記憶が残っている地域だ。太平洋戦争の激戦が繰り広げられ、多くの敵味方の兵士や一般の住民の犠牲が出た地域だ。こうした太平洋島嶼国地域が直面する様々な問題について、首脳レベルで忌憚のない意見交換を行う。地域の安定と繁栄に貢献する会議だ。ロンドンのサミットで、インド太平洋地域の重要性が強調されたが、まさにこの地域はこの「自由で開かれたインド太平洋」実現のために要となる地域だ。
幸いなことに、これら地域の国々は総じて親日的だ。慰霊や遺骨収集の日本人への協力も果たしてくれている。同じ海に生きる仲間のような関係だ。国際場裏において、これらの国々の陰での支援も多い。日本にとり不足している資源、水産鉱物エネルギーなどの供給地域でもあるし、例えば日本人が愛してやまないマグロ・カツオの漁獲量の約4割はこの地域からなのだ。今の日本にとり何より大事な海上輸送路の要でもある。
インフラを含めた産業基盤整備へのお手伝いはじめ、防災能力の強化、廃棄物管理能力向上、保健・医療・教育などの社会サ-ビスの向上、やるべきことは多くあるのだ。
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