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2020-08-14 08:11
東南アジアの尖閣諸島周辺の問題への見方
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
8月10日の「サウスチャイナ・モーニングポスト」紙は、尖閣諸島周辺においての8月16日からの漁船操業解禁を前にして、中国は日本側へ強い姿勢をとっていると伝えている。中国漁船の尖閣領域侵入を告げ、日本を脅している。これは日本への威嚇とともに他のアジア諸国、特に台湾への威嚇でもある。
一方、日本側の報道ぶりは、相変わらずの「中国の海警局の船が尖閣諸島周辺の日本領海に侵入しており、ある一定時間領海内を航行の後、領域外へ出る動きを繰り返している、この中国の領海侵入は7月14日からだ」の報道だ。「サウス」の記事は、中国側は日本には中国漁船を止める力はないと見ているとし、日本在住の欧米の専門家の意見、習近平の公式訪日中止は、日本の対中外交の狙いからすると痛かった。中国は本件動きは南シナ海、インド洋を視野に入れてのものだとも述べている。
ただ、正論を述べ、自分だけがスカッとさわやかになればよいとの最近の日本の一部右側の論者の意見は問題解決にはなりそうもない。子供みたいに自分たちの希望を述べ、それ以外は受け付けない、あとは玉砕あるのみと言うのか?タイミング悪く日本の海運大手の商船三井の貨物船がインド洋の島国モーリシャス沖で座礁した。燃料が多量に流失し現地の環境を大々的に破壊した。観光立国としてのモーリシャスに、日本はこの後どう対応していくのか、東南アジアおよび他のアジア諸国は、注意深く見守っている。タンクの燃料を回収しました。はい終わりではないのだ。
尖閣をめぐる動きも、最近文芸春秋9月号が伝えるように、米は頼みにならいとあきらめるのか。トランプさんの11月の選挙戦を睨んでの「オクトーバーサプライズ」に期待するのか?時間稼ぎをし、日本の地力の防衛を出来る限り高めてゆけるのか?この点においても、日本の右寄りの論者は、わざと煽り立て、問題を先鋭化させ、妥協、協調させしにくくしているようにも見える。第二次世界大戦へやみくもに突っ込んで行き、喝さいを叫んだ過ちをまた繰り返すのか、米の強引な要求を呑んで、満州や東南アジアから一部撤退の姿勢を示せるのか?
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