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2019-11-28 17:40
「質の高いインフラ」原則を推進する
鈴木 馨祐
衆議院議員
アジア・中南米協力フォーラム(FEALAC)外相会合に出席のため、11月9日から12日にかけてドミニカ共和国の首都サントドミンゴ、そしてそのまま政情不安が深刻化しているハイチの首都ポルトープランスを訪問しました。ドミニカ共和国とハイチは同じ島にありながら、人種や言葉も異なり、全く違う文化を持ち全く異なる道をたどっている二つの国でもあります。
FEALACは発足してからちょうど20年の節目に当たるということもあり、今回の会議も大々的に開かれました。私もスピーチの中で、「FEALACの特徴はその多様性にある。ある国はインド洋、ある国は太平洋、大西洋、カリブ海に面し、熱帯の国も雪国もある。その多様な各国が今や共通の課題に直面し、共通のゴールに向け進むことが求められている。その共通のゴールとは開かれた自由な経済であり、価値の共有、気候変動などの地球規模課題への対応である」と明言させていただきました。特に地域において中国の影響力が高まる中、その一方で多くの国が一帯一路のプロジェクトにおいて「債務の罠」にはまり、その国の成長や国民の幸せという視点からはかけ離れた状況に追い込まれてしまっているという実態があります。
今回の会合における共同声明の中でも、そうした懸念を含む「質の高いインフラ」原則について日本として主導的に盛り込もうとしたところであり、最終段階まで反対する中国との調整が進められたところでもありました。ラオス、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ、シンガポールの外相(シンガポールのみ外交防衛担当上級国務大臣)との会談においても、二国間関係に加えて、東アジア情勢の中で東シナ海や南シナ海や香港情勢、台湾情勢、そして中国がらみの債務問題についても突っ込んだ話をさせていただきました。
数か国の大臣とは二回目の会談で、会議の中でいろいろな局面での関係構築をすることができた結果、実質的な対話を行うことができました。外交においても人間関係をどう築くかが、実質的な話をするうえでも極めて重要ですので、これまでも台湾やアメリカ、ベトナムやウズベキスタンなどで次世代のリーダー候補との人間関係構築を個人的に行ってきましたが、外務副大臣を拝命していますので、これまで以上に積極的にそして戦略的に様々な関係構築に努めていきたいと思います。
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