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2018-08-21 10:39
8月15日にあたって
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
今年も8月15日を過ごしました。73年目となる終戦の日。今年も全国戦没者追悼式に出席し、改めて国のために命を捧げ、犠牲となられた戦没者の方々のご冥福をお祈りいたしました。戦争の犠牲を再び出さないために、日本が戦争に巻き込まれることが無いような舵取りが求められるわけですが、あれから73年が経った今日、日本としての外交、安全保障のかじ取りは、かつてなく重要となってきています。
周辺の国際情勢を見ても、特に昨年秋の中国共産党第十九回全国代表大会以降の中国共産党の動きは、東シナ海、南シナ海、台湾海峡等における軍事的な動きを見ても非常に挑発的になってきており、警戒を高めねばならない状況になっています。また北朝鮮情勢も、実態のところは表面的な米朝の動きとは全く別で、非核化、緊張緩和とは全く逆行している状況で、全く予断を許しません。
アジア地域全体においても、アメリカの内向きな政治姿勢の影響もあって、各国が中国、日米との距離感を測りかねている状況にあります。まさに地域全体の安全保障秩序を考えたとき、非常に懸念すべき危機的状況にあるといっても過言ではありません。そしてこうした安全保障のバランスが失われてしまえば、軍事衝突、紛争となる可能性が高いことは歴史が証明しています。
こうした中で、どのようにして、安定的な状況を創り出していくことができるか。我が国の外交・安全保障戦略が大きく問われています。我が国として、アメリカを長期的案視点でアジアにつなぎ止め、国際的なルール作りなどにきちんと関与し続けるようにするためにできる限りの努力をすること、そして日本としても積極的な役割を果たしていくこと、また当然のこととして、抑止力となるようなきちんとした備えをしておくことが、東アジア地域の安定のためには不可欠です。
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