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2016-02-07 14:00
ここ最近の国際情勢について
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
予算委員会の理事として国会内での動きに忙殺され、かつ選挙区においても各種新年会等にお招きをいただき、多くの方々と様々な話をさせていただくなど、ここのところあわただしい毎日を過ごさせていただいています。そんな中、いくつかの注目すべきトピックが最近起こっていますので、注視していきたいと思います。まず、ここ数日中にもと可能性がささやかれていた、北朝鮮のミサイル実験。このような行動の強行によって、中朝関係の緊張が韓国の対中関係に影響を与える可能性があります。そのことは韓国と日本・アメリカとの関係に大きな影響を与えますので注視が必要です。
次に台湾の次期総統が蔡英文氏に決定したこと、そしてベトナムにおいて新たな指導部が選出されたこと、こうした中国の周辺の国の政治情勢の変化が、対中国という意味での距離感にどのように影響を与えるのか、このことも我が国の安全保障に大きく影響しますので、詳細な分析を行っていく必要があります。そして、先日の日銀のマイナス金利導入もそうですが、アメリカのFED、欧州のECB、イギリスのBOE。中国経済や原油価格の動きや先進国の経済そのものの状況にも注目が集まる中、金融マーケットが不安定な動きをしている中で、先進国の金融政策動向がどのようになるか注目されます。
特に日本についていえば、金融緩和や財政からの刺激策を打っていく中で、一つには日本の経済構造全体の構造改革を進められるような制度的な改革をどの程度政府が本気で進められるのか、そしてもう一つには、一つ一つの企業や個人の行動として、どのように適切なリスクを取っていく、他と差を出していくことができるようなものにミクロでの構造転換をしていくことができるか、ここが将来の潜在成長力を大きく左右するといっても過言ではありません。
甘利前大臣をめぐる、一連の動きの中で政治について政局的な動きがフォーカスされていますが、日本の国、国民生活の観点からいえば極めて重要な局面に我々が差しかかっているのも事実です。政治の役割は決してその場しのぎや先送りでない政策を責任をもって決定していくことであり、また外交・安全保障面でいえば現実的に国益を護り最大化させていくことです。気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。
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