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2006-12-19 16:46
このような組織があるとは知りませんでした
竹山・李相哲
大学教授
このような組織があるとは知りませんでした。小生は、中国生まれの韓国系2世ですが、現在は日本国籍をもって日本で生活しています。韓国はお父さんの国、中国は自分が生まれ育った国(自分の国)、日本は娘や息子が生まれ育つ国、しかもこれから自分の骨を埋めることとなる国であります。つまり、私にとって日中韓は何れも大事な国ですが、逆に3国とも一定の距離を置いて「客観的な立場にたって」見つめることのできる国でもあります。
そこで「君のアイデンティティはいったいどうなっているのだ」、すなわち「心の寄り所はどこなんだ」と聴かれると困りますが、「東アジアだよ」と答えるしかないのかもしれません。ただ、そのような質問に答えるためには「東アジアとは何か?」、東アジアにアイデンティティを求める場合には「その中核(中心)をなすものはなにか?」「共通の価値なのか」「多様性なのか」「理想なのか?」それらの問いに、実ははっきりした答えを導いてはいません。
僕に専門領域があるとすれば、東アジアの近代史(特に、日本統治下のアジアのジャーナリズム)ですが、今日われわれ東アジア人にとって、僕にとって、東アジアの近代をどう捉えるかは、いろんな意味で非常に大事ですね。歴史認識とかという「低次元」の話ではなく「われわれ(私)の今日はどの延長線上にあるものなのか?」「近代史の大事な節目にわれわれの祖父やお父さんたち、東アジア人はどのように行動したか?」「その動機はなんだったのか?」「それがどんな結果をもたらしたか?」などを素直に考えてみる必要があると思います。
東アジアが抱えている多くの難題(多国間問題)は、このような近代史の歩みと密接な関係にあるように思われます。東アジア共同体の、いや、東アジア人のアイデンティティ問題がまさにそうでしょう。東アジア共同体評議会は、このような問題で悩む人々に何かしらの解答を提示しなければならないかもしれません。それが「東アジア共同体」の第一歩になると僕は思います。僕はこの評議会の活動内容や目指すものに大いに賛同します。これからは積極的に参与していきたいと思います。
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東アジア共同体評議会