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2015-05-29 14:32
JR九州の完全民営化に向けた一歩
鈴木 馨祐
衆議院議員
今国会で審議中の法案に「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律案」という法案があります。これは私が政務官として担当している法案の一つでもあり、衆議院を先日通過し、今は参議院での審議が行われようとしているところです。簡単に言えば、JR九州の株式上場を行い完全民営化をするための法律です。そもそもが、昭和60年、中曽根内閣のもとでの閣議決定において、JR各社はなるべく早く完全民営化をする、ということが決定されていて、それを実施に移したわけですが、本州の三社、JR東日本、JR西日本、JR東海につづいて久々の、本州以外では初の完全民営化事案となったわけです。
九州は私も15年ほど前に仕事で住んでいたことがありましたが、当時と比べても一層アジアへのゲートウェイという色合いが濃くなっていて、いわゆるインバウンドも順調に伸びている地域です。福岡であれば、釜山と広島、大阪とソウル、東京と上海がそれぞれ大体同じ距離という地の利があり、かつ歴史的にもそれぞれに文化の花開いている街が多く、それぞれの地域に「売り」があるのが九州の特徴です。
こうした強みを有機的につなぐことでより大きな強みを生み出していく、鉄道はそのネットワークの要となる事業です。現状、確かにJR九州は鉄道事業自体はまだ赤字の状況です。九州新幹線をはじめとした幹線だけではなく、ネットワーク全体としての強みを一層強化できるような、そして鉄道事業以外についてもより自由度を増して強みを増せるような、そのスタートとなる完全民営化を目指して政府としても全力を尽くしてまいります。
まだ民営化できていないJR北海道、JR四国、JR貨物はそれぞれに大きな課題を抱えています。JR九州が他の民営化事例の一つのモデルケースとなるような展開を図っていけるように注目していきたいと思います。まずは様々な論点につき論戦が闘わされるであろう、来る参議院での法案審議に全力を挙げてまいります。
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