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2015-04-20 12:50
アメリカ史上初めての女性大統領は誕生するのか
川上 高司
拓殖大学教授
ヒラリー・クリントンがいよいよ次期大統領選挙レースに名乗りを挙げた。2分ほどのビデオで参戦を表明したが、オバマの大統領選挙レースでもそうだったように、いかに若者を掴むかが大きく勝敗を左右する。そのために、多くの若者が利用するソーシャルメディアを使ったのだろうが、そこには勝つための明確な戦略がすでに立てられている。
民主党ではヒラリーへの支持が66%と圧倒的であり、他に有力な候補もいないことから、おそらく大統領候補は勝ち取るに違いない。一方で、共和党は強力な候補がおらず支持が割れている。ジェブ・ブッシュ、テッド・クルーズ、ランド・ポール、マルコ・ルビーオなどが名乗りを上げているが、最大の支持を集めているブッシュでも21%の支持にとどまっている。クリントンに匹敵するような存在感のある候補者はいないのが実情である。
米紙ワシントンポストの最近の世論調査によれば、ヒラリーは強い指導力を持つと答えた国民は64%に上る。もし今投票するならばという問いには、54%がクリントン、40%がブッシュという結果となった。 また、クイニピアック大学の世論調査によれば、 アイオワ、コロラド、バージニアといった激戦州では、アイオワ、コロラド州ではクリントンと共和党候補は拮抗しており、バージニア州ではクリントンが優勢である。
選挙が始まる前から勝利が確実視されているクリントンだが、キャンペーン期間は長い。なにが起こるかわからない。だがもしクリントンが大統領に当選すれば、アメリカ史上では初めての女性大統領となる。ファーストレディ、国務長官と経験と貫禄では他に追従を許さないクリントンには、ぜひ新たな歴史を作ってほしい。
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