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2014-11-21 21:16
第3四半期のGDP一次速報をうけて
鈴木 馨祐
衆議院議員
先日の第3四半期のGDPの速報値、正直在庫のマイナスなどがあるとはいえ、想像を超える弱さでした。私は元々来年10月の税率引き上げについての判断を下すのに第3四半期、すなわち1年前の7月から9月の指標では若干早すぎる。1年後の景気の状況を予測することなど不可能に近いし、特に今年の4月の消費税率の引き上げの反動で大きく落ち込んだ第2四半期の直後の指標だけで、今回の落ち込みが一時的なものなのか、景気の循環そのものが弱まっているのかの判断はつけられないと考えていました。
こうした点を首相官邸を始めいろいろなところに訴えてきたのですが、様々予算関連の圧力もあり、判断はこのタイミングでするという判断を夏頃に総理がされたところです。となったところで、最近鉱工業生産の回復などを見ている中で、さすがにマイナスという数値までは予想しておらず、正直やはり今のタイミングでの判断は極めて難しい、というのが偽らざる感覚です。
経済指標をいろいろ見ていますが、いくつかのところでは回復基調も顕著になってきているのも事実です。もちろん、今の日本の経済状況、あるいは消費者、企業の行動性向を考えれば、引き上げをすれば当面個人消費等を中心に景気の押し下げ要因となることは避けられないわけで、その一方で、今の財政状況を考えれば、いつまでも先に延ばせるものでないこともまた事実です。
いつ引き上げをするのが短期・中期・長期で最も正しい判断なのか、冷静にその判断を総理には下していただきたいと思いますし、他の国では消費税の増税のたびに駆け込みとその反動といったことが起こっていない例もそれなりにありますので、その対策も含めて講じていかなければならないと考える次第です。今後、選挙となる可能性もあるわけですが、少なくとも日本の「これから」にとって最善の選択を日本の政治が下せるよう、一政治家として政治の場できちんと貢献してまいりたいと思います。
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