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2006-08-08 12:56
ASEAN諸国と韓国にどう説明するか
佐藤博史
団体職員
> 8月4日の「CEACコラム」に掲載された白石隆氏の「日米中3極会合を」を、とても興味深く読ませていただきました。同氏の分析には納得できる点が多く、重要な問題提起である「日米中3極会合」に私も賛同するものですが、実現には幾つもの困難を乗り越える必要があると思われます。米中をどう説得し協力をとりつけるかが核心であり、かつそれ自体決して容易なことではないと考えますが、ここでは主としてもう一つの問題を取り上げたいと思います。同会合に入ってこない東アジアの国々、すなわちASEAN諸国と韓国との関係をどう処理するかの問題です。
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> 「新しい秩序形成構築のために、日本は米国、中国、その他の東アジアの国々と協力するしかない」との白石氏の認識が大前提ですが、だからこそ「その他の東アジアの国々」をはずした日米中だけの会合は不必要な猜疑心を招かないよう、最善の努力をする必要があると思います。日米中の3国が東アジアの重要問題について協議するとなれば、また制度化される場合には尚更、大国だけで物事を決めてしまうのではないか、との警戒を招くでしょう。特にASEAN諸国との関係で、我が国が非難の矢面に立つことは避けたいものです。
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> 他の2国のいずれかが言い出して我が国がこれに乗るということであれば、我が国が前面に出て説明する必要が無いだけ、比較的やり易いと思われますが、中国にかかるイニシアチブをとる利益があるかは疑問であり、また域外国である米国がイニシアチブを取るためには、特別の理由付けを必要とするでしょう。結局、我が国自ら動くしかないとすれば、ASEANや韓国が理解しうる何らかのやり方を考える必要があると思われます。先ずは、対外的に説明し易い案件について会合をスタートさせ、次第に協議の対象を広げていくとのアプローチ、たとえば対ASEAN協力を主要テーマとして取り上げ、併せて他の議題についても話し合うなどはどうでしょうか。良い考えはないか皆さんの意見をお聞かせいただきたいと思います。
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