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2006-07-26 12:16
次世代も視点に入れて議論を進めたい
福田利夫
前東アジア共同体評議会事務局長
政策掲示板の4月7日の立ち上げ以降、その運営に関わりながら皆様の議論を拝見してきました。政治・経済・文化等の各側面に特化した議論は無論のこと、これらを有機的に統合かつ昇華させた議論も最近は見られ、当該掲示板も新たな段階を迎えつつあるようです。私の以下の問題提起が今後の議論を進める上での何らかの参考になれば幸いです。
過去に若干環境問題に関わったことがありますが、環境問題でよく語られることに「環境に関する議論に参加できない最も重要な利害関係者(ステーク・ホルダー)は次世代の人々だ」というものがあります。言い換えれば、現在の環境問題に関する議論の結論の影響を最も大きく受けるのはこれから生まれてくる人々であり、その人々は現在の議論に参加できない、従って現在議論を進めている私達の責任は非常に大きいということだと思います。
振り返って東アジア共同体構想について言えば、議論が高まったのが1990年代後半ですから、この構想に関する議論は歴史的な時系列では、まだ「始まったばかり」と言えます。第2次世界大戦の直後のヨーロッパで、現在のEUの姿をだれが想像したでしょう。では私達は30年後、50年後にどんな日本と東アジアを次世代の人々に渡せるのでしょうか。
確かに目の前に解決しなくてはいけない問題が山積みとなっていることはだれもが否定できない事実ですが、一方で「次世代と未来」を意識した議論があってもよいのではないでしょうか。
なお一身上の都合で7月31日付けにて退職させて頂くこととなりました。いままで頂いた政策掲示板に対するサポートに深謝申し上げると共に、今後も引き続政策掲示板を東アジア共同体構想に関する幅広い双方向の議論の場としてご活用頂たくお願い申し上げます。
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