ティン・セイン政権に代わってから、明らかに軍事政権側のスタンスに変化が見られるようになった。政権側の cosmetic work に過ぎないとか、経済援助欲しさのジェスチュアだ、とか皮肉な見方をする人々の意見にも関わらず、ミャンマーの現状が大きく変化しつつあることは衆目の一致するところだろう。中国とのエネルギー協力破棄にしても、もともと大の中国嫌いの国民性が経済制裁解除の期待と共に本家帰りしただけのことだし、スー・チーさんの「軟化」だって彼女の切望していたタイミングが到頭訪れたに過ぎないと見ることも可能だろう。1990年のビルマ総選挙以来20余年が経過した。歴史のサイクルというのはやはりそれほどの時間を要するものかもしれない。民主党政権が誕生して2年余り。後18年は待てない様な気もするが。