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2006-05-08 12:37
将来に希望をもたせる日本人と韓国人の心の交流
東山徹三
団体職員
吉田康彦教授の4月6日付けコラム記事「実現遠い東アジア共同体」を拝見しました。吉田教授は東アジア共同体構築の日本国内の障害として「日本人はいまだに『脱亜入欧』志向が強く、アジアの諸民族を蔑視、排除する傾向があること」や「60万に達する『在日コリアン』に対して見えない垣根を作りあげていること」を挙げておられます。これらの問題の存在を指摘すること自体は正しいとしても、だから「東アジア共同体は実現困難だ」と断定されることには賛成できません。
確かに私たちの世代には指摘されているような古い優越意識が残っているのかもしれません。それは明治以来常に欧米の背中を見ながら「追いつき、追い越せ」と走ってきた日本人の宿命でもありました。しかし、私たちの次の世代を見るならば、そこには、例えばワールド・サッカー日韓共催時の東京高田馬場における日本人と「在日コリアン」の共感の盛上りのような、そして韓国映画「冬のソナタ」が驚くほど多数の日本人を魅了したときの日本社会一般の受止め方のような、将来に希望をもたせる日本人と韓国人の心の交流も始まっています。スポーツや文化をつうじた交流は時間がかかりますが、ボディーブローのようにじわじわと効いてくることは確かです。
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