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2006-05-05 17:25
経済的合理性が無い東アジア共同体
四条秀雄
不動産業
東アジア共同体が明日にも実現可能な目標であるかのごとき議論が最近盛んですが、とんでもない思い違いだと思います。そのことを述べさせてもらいます。
まずEU(欧州連合)ですが、EUは通貨をユーロに共通化することで、米国のドル基軸通貨体制に対抗することが目的の共同体システムです。共通通貨が可能であるためには、財政や資本・労働の移動で、加盟各国が共通の政策をとる必要があります。各国が勝手に財政を拡大したり、勝手に金利を上げ下げしては、共通通貨を維持できません。
東アジアで同じことが可能でしょうか?中国や韓国は、政治的意志が先行して、万事に勝手なことをするでしょう。日本には、今後50年は消えない膨大な額の国債残高があります。共同体の共通金利では日本財政は破綻必至です。東アジア共同体の共通予算を立てて、所得を再分配するとして、その負担を担うのは日本以外ありません。
どう考えても、東アジア共同体には経済的合理性がありません。冷静な議論をお願いしたいと思っているのは、私だけでしょうか。
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